社協職員は忙しい!!〜きーちゃんは地元の福祉を支えます〜
沖方
第1話 社協職員の日常
日本、関東地方、群馬県某市保健福祉センター事務室。
今日も今日とて、そこは賑やかであった。
電話がなり、会話が飛び交い、窓口からは部屋を借りるために予約に来た利用者が職員に声をかける。
そんな光景が常であった。
「
「えっと、3〜4件くらいです」
「内訳は?」
「県社協に申請して貸付決定待ちの緊急小口が1件と、申請書類のお渡しをして本人からの書類提出待ちの教育支援資金が1件あります。あと、障害者自動車購入費で説明をして保証人を一旦探してもらってる人がいます。それと今日、午前10時くらいから緊急小口の新規の相談が1件あります」
「繁盛してるね」
「ありがたくないですけどね〜」
午前9時、
ちなみに二人とも自身のパソコンを見ながら、キーボードを打ちながら、隣同士の席で話をしていた。
「去年は一年で7〜8件くらいだっけ。今年、倍くらい申請してるよな」
「やっぱり、物価高騰が影響してる気がします。フードバンクも相談は増えてるのに、寄付が去年よりは少なめですし」
「あー、それはなぁ」
今井はフードバンクの倉庫を思い出す。今年寄付で貰った物品数は明らかに去年の同時期より少なかった。
物価高騰、ありがたくないなぁと内心、苦笑いを浮かべる。
「ってか、生方が見てないところで今井さん、日常の新規も取ってなかった?」
今井が苦笑いを内心浮かべていれば、イベント担当の係、推進協働係の係長、
今井はその声にフードバンク倉庫を思い出していた頭を現実に戻す。
「え、マジ?」
「……取って、今、ガイドライン1回目の日程調整中です」
「生方、今井さんに日常の担当件数抜かれそうじゃない?」
「いや、東係長、それはないです」
「いや、いつかあるって」
生方が驚きながら、今井を見る。今井は何とも言えない顔をしながら、生方の言葉に返答する。
生方係長の件数を抜かしはしないけど、追いつきはしそうと今井は思った。なぜなら、去年より今年の相談件数が圧倒的に多いからだ。
なぜなら、担当ケースを持っている職員5名のうち、大半のケースを持っている原澤、生方、今井のなかで生方と今井は別事業が主軸で動いているからである。
そのために生方と今井は担当件数を若干セーブしていた、はずだった。
「ちなみに日常は今、新規3件来てます」
「俺が1件、今井さんが3件、原澤さんが1件と。日常も今年エグいな……」
「今井さん、呼び寄せてるのでは」
「招き猫的な?」
しかしながら、若干のセーブをしながらも生方と今井はそれぞれ、新規のケースを受け持つ話が進んでいた。
東は少々、同情するような、共感したがっているような何とも言えない表情を浮かべながら今井を揶揄う。東のそれはもうサガであった。
生方はそんな東の言葉に完全にウケた様子でニヤけながら、こちらも今井を揶揄う。生方のこれももうサガであった。
「係長、招き猫って酷すぎません!?」
そして、今日も今日とて、頭を抱えた今井のツッコミが社協事務局に響いた。
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