インフィニティ
天海諸刃
第0話 正義
……………いたい、なにがなんだかわからない……いたくていたくてしょうがない……
「……ょうぶ…。」
……?なにか、こえがきこえる…
「………は…な……よ。そ…て、……も。
………は………にま………………だ……ね。」
あぁ、……あ……、…か……で
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この世界には神がいる。そう、神がいるのだ。彼らは圧倒的な存在である。
人類では考えられないような力をもち、人間界に現れては多くの災いをもたらす。
そのせいなのだろうか。いつしか人々は「神災」といい彼らを恐れた。
しかし、人類はただやられてばかりいたわけではない。運命が彼らに抗うように導いたのだろうか。そう、太古よりこの世界には勇者がいた。神という名の敵から国を守る正義がいたのである。彼らもまた、特別な能力を持ち神々を退いてきた。こうしていくつもの国が生き残ってきたのである。そして、彼らの後を継いでいくかのように能力は一般的なものへと変わり、現代において多くの能力者が生まれていくのであった。どうやら生まれたのは能力だけではないようだが…
ヘクトール この広大な土地を持つ国は今から15年前に神災に襲われた。襲来した神々の数は数十に相当する。多くの建物が崩壊し、完全に機能が回復するまで1年もの時間が必要とされた。しかし、死者は合わせて500人程度。人口が5億を超えるこの国でたった500人もの被害に抑えた奇跡が起きたのである。この偉業とまでも呼べる出来事を可能にしたのはとある組織によるものに他ならない。
ローライト 能力もない世界でたった一人で異能力から世界を救ったと言われる昔から伝わるおとぎ話の主人公から名をとったこの組織は8つの隊で構成されている。一つ一つの隊にコンセプトがあり、「推し」の隊が国民の間では議論されたりもするのだがそれはまた別の機会に。もちろんこの組織の果たす役割は神災から国を護ることだけではない。神災は「絶望」に他ならない。しかし、そう頻繁に起こるものではない。だが、世界にはたくさんの脅威が潜んでいる。神災によって一思いに楽になれる方がマシなのではないかというような残酷な出来事が実際に起こっている。そう、そんな現実の中でまさにローライトはこの国にとって正義そのものである。
そして、今日ヘクトールではそんな正義への入隊試験が開かれる。
首都レセフェールで行われる一年に一度のこの大イベントでは多くの参加者が集まる。迫力の溢れる戦いが映像中継されるため国民にとっても大変人気なのである。それになんと言っても大切なのは計8つの隊全ての隊長が試験を審査し最終的に推薦のあった隊の中から自分で将来の隊を選ぶのである。このシステムは参加者にとって自信がつくものであると言っていいだろう。なにせ自分たちが憧れた隊長たちから自分の隊へぜひ来てほしいと言われているのだから。
さぁどうやら試験が始まるらしい。
「これよりローライト入隊試験を開始する」
これは自分の“正義”を貫く者達の物語である
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