四千世界に名だたる、自由を愛し誇り高く慈悲深いたまに悪戯好きな偉大なるフロウの気まぐれ日記
狂気太郎
一冊目
正暦10000000000年第3日 日記帳を買ってみた
ガルーサの店に行ったら日記帳が売っていたのでつい買ってしまった。
正暦百億年ピッタリでキリがいいのでこれを機に日記でもつけてみたら、というのが店員の言い分だ。全てのページを錬金術士が強化してあって百億年くらいは持つ計算らしい。
カイストなら記憶の保管と整理は魂でしっかり出来ているもんだから普通は日記なんていらないが、記憶の第一層とか第二層とか俺はそんなきっちり管理してる訳でもないし、なんかこうやって形にするのも悪くはないかと思ったのだ。
まあ忘備録的な使い方というか、思いついたことを適当に書いていこうと思う。
あ、ちなみに正暦では百億年ピッタリだが、四千世界の始まりは正暦より三十億年くらい前だから、実際にはあんまりキリは良くないのだ。
今日は初日だからこの辺にしておこう。明日からはもう少し多めに書いてみよう。
注)カイストとは転生後も記憶と能力を保持している者達のこと。
カイストの記憶構造は三層に分けて管理するのが主流になっており、短期の記憶と重要な記憶を保持するのが第一層、過去の体験を整理して検索しやすい状態で保管してあるのが第二層、思い出したくない記憶や隠しておきたい秘密などを封印してあるのが第三層となる。尚、ガルーサ商会(ガルーサ・ネット)などの組織が提供しているデータベースは、外来知識であることを明確化されたパックとして第二層に注入される。
四千世界とは互いにゲートで繋がったこの多世界群のことである。人類が生存可能な世界が約四千あることからそう呼ばれている。人類には無理だがカイストなら生存可能な世界も合わせるともう少しだけ多い。
正暦とは四千世界で最初に生物が発生した時期を元年とした四千世界共通の暦である。
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