O県立医療センター 診療録 抜粋
【診療録 抜粋】
医療機関名:O県立医療センター
患者番号:■■■■
年齢:62歳
性別:女性
入院理由:
脳出血。
発症後、意識障害が持続。
入院時所見:
意識レベル JCS 300。
自発運動なし。
刺激に対する反応乏しい。
経過:
発症後第12病日、早朝に一時的な覚醒を認めた。
呼びかけに対し開眼し、簡単な応答が可能。
覚醒直後より自発的に発話あり。
内容は現実とは異なる生活環境に関するもの。
「長く住んでいた場所がある」
「役目は決まっていて、代わりはいなかった」
「帰る必要はないと言われた」
患者は自身の年齢や入院理由についての質問には応じず、
話題を戻そうとすると発話が途切れた。
発言内容は全体として簡潔で、
感情の起伏は乏しい。
その後、意識レベル低下。
血圧低下を伴い、心肺停止。
蘇生処置を行ったが反応なく、
死亡確認。
所見:
高次脳機能障害による発話と判断するが、
内容の一貫性については説明困難。
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