Are you know real histor?
ある日の朝。公園の片隅に、レジャーシートを轢いて座っている男がいた。フードを深く被っていて、顔は見えない。彼の周りには、子どもたちと其の親と思える大人が彼を囲って座っていた。
男は喋りだす。
「さぁ、始めようか。」
先程まで喋っていた親でさえも黙り込む。
「…今から話すのは、本当にあった話だ。」
「お前等は、全種族全面戦争を知っているか?」
彼は眼の前の子どもたちに問いかける。
まだ小さな子もいるので、解ってない子が大半のようだ。
金髪の、小さなメガネをかけた子が手を挙げる。
「女神族・魔族・巨人族・小人族・妖精族・亜人族・人間族の、全種族を巻き込んだ過去最大規模の戦争ですよね。」
彼は少し驚いたようだ。
「……あぁ、そうだ。でも、今はどうだ?すべての種族は仲良く、助け合っているだろう。」
皆は、ウンウンと首を縦に振る。
「女神族が、終わらせてくれたんですよね?」
一人の女性が静かに話す。
「あぁ。歴史上ではな。」
「『歴史上では』?」
「そう。歴史上では。」
「…実際は違う。」
「…………え????」
…まさに、【開いた口が塞がらない】とは此のことだろう。
誰一人、理解はできていないのだ。
脳が受け入れていないのだ。
「ど、どーゆうことなの…?」
一人の少女が問う。
「お前等が習った歴史は、女神族の都合のいいように改変されているんだ。」
信じられない。自身の常識を否定されるのだ。
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