分かっていた事なのに〜ヴァルキュリアヘルスチョメリンゴ
クマとシオマネキ
三社三様、困ってしまってワンワンワワン
三者三様、困ったな〜ジェネラルアテンド・ヴァルキュリアの場合
「アア〜〜〜〜〜困ったぁ…困った困った」
俺は山城紅、仲間からはベニって呼ばれてる。
池袋辺りから都内、北関東一帯で有名なヴァルキュリアと言う会社の社長だ。
ジェネラルアテンドとか意味不明な英語が付いてるが、要は人材派遣会社だ。
モデルやらスタント、エキストラから夜の嬢やらスカウトを取り扱っている…が、まぁ夜の派遣が殆どで、要はグレーな会社でもある。
『困ったじゃねぇんだよッ、この牛糞!テメーの教育が出来てねぇからこんな事になったんじゃねぇかあぁん!?糞以下だよテメェは!糞でも喰ってろ糞食いが!南米の牛糞がッ!頭ぶつけて◯ねッ!!』
そして今、社長である俺に度が過ぎた誹謗中傷を浴びせているのが俺と同格の幹部、中華系の血筋と華僑にコネを持ち、本人もモデル業と人◯しと言う無茶苦茶な職業の女、シオン。
息をするようにサイレンサー付きの銃を撃ち、欠伸の頻度で大音量火薬盛々のマグナムを撃つキ〇〇イだ。
『ハハハ、まぁまぁ二人共落ち着いてよ〜、リンネの所に手を出したクソって元々岡田の管轄でしょ?ウチがクソ押し付けられた形じゃん?だから【パァンッッ!】うおぁ!?シオン!撃たないで!!』
『ゴミクズシンは黙れやっ!恥かかされて笑ってんじゃねぇ!ジャオスァッ!?アァァ!?』
煩いのはともかく、何が困ったのか。
ウチの子飼いのスカウト会社の馬鹿が、歌◯伎で五本指に入るホストクラブとキャバクラの女をハメた。
聞くに元カノだか元買った女だか知らんがキャバ嬢を強請って自殺に追い込んだ。
そのキャバ嬢と関係のあるホストの上客、ホス狂いに金を貸し、会社から横領する入知恵をしてそれを全部擦り付け逮捕された。
まぁ規模が小さければ潰しあいで近しい事は多かれ少なかれ昔はやってたな、暴力団とかがハバを効かせてたぐらい昔は。
んじゃ、それを今やるとどうなるか……経営部門のシンが説明する。
『と、とりあえずさ。岡田ん所はヤバいよ…政治家と警察と繋がってんでしょ?速攻でバレるじゃん…馬鹿じゃねえの?あそこ昔のヤクザよりタチ悪いからさぁ…』
シンは岡田と呼び捨てにしているが、会う時は岡田さんだ。
色々法律は代わり、暴力団も変わり、組は残しながら形を変えて存在している。
そんな遺物をまとめてるのが岡田と言う男だ。
まぁ格や規模は向こうが遥か上、リンネの所とウチで見れば規模は少しウチが大きいぐらいかなぁ…そもそもウチの創立メンバーの馬鹿だけが【岡ちゃん】とか呼んで親しげにしていたが、本来俺等の様な半グレ紛いは会う事すら出来ない。
そもそもヴァルキュリアがデカくなったのは、その馬鹿が片っ端から人脈を広げていったからだ。
デカくした挙句、逃げたが…
『それに木村建設にはアレがいるんだよな……知ってる限り、シオンより格上もいるじゃん…ワンだっけ?』
『パンな、パン。だけどなぁ!カズち◯こに言われたろうがっ!何であれ一歩も引かないのがヴァルキュリアだろうが!』
シオンが壁のシンボルを指さす。
ヴァルキリーがリボルバーを口に突っ込んでる横顔のシンボル…不吉だから俺は嫌だって反対したんだよ……
「とりあえずハメた馬鹿…外山?トヤマシンジとやらはどうした?逃がしてないだろうな?」
『逃がすかよ牛糞!とりあえず両足撃っといた。後、上にもケジメつけさせてる所。だけど恥は消えねぇ!あぁ!何で馬鹿ばっかりかなぁ!イライラするぅっ!カズちんとハメてぇえええ!!♥』
パスンッ!パスンッ!
とりあえず撃つなよ…後、ハメるッてそう言う意味じゃなくて嵌める方だ……
「はぁ…カズみたいな事言ってる場合じゃ……カズ?」
そう、俺は忘れてた。
何のためにカズの結婚祝いをしたり、アイツの嫌がらない事をしたりしてきた?
こういう時の為だ!そうだ、きっとそうだ!
アイツなら何とかしてくれる、多分!
プレッシャー与え過ぎると壊れるとおかしくなるが、そのおかげで狂った人脈を作った馬鹿!
俺は素早く電話する。
「…………もしもし?カズ?元気?うん、うん。みんな元気で平和だよ。そう、お前の好きな平和、そして平穏。でさ、岡田さんがお前に結婚祝い渡したいんだって。うん、近いうち。迎えよこすよ。え?頼子ちゃんも来る?…………良いんじゃないかな、喜ぶよ岡田さんも…じゃ、また」
やっちゃった…許してチョンマゲ、カズ君。
『ホオオオオオオオオオッ!!♥ハオッ♥ハオッ♥カズち◯こ来るなら皆◯しだぁあああ!!♥♥』
とりあえずこの女は近付けない様にしよう。
バレるから………
分かっていた事なのに〜ヴァルキュリアヘルスチョメリンゴ クマとシオマネキ @akpkumasun
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