第4話 仲良くなろう

私達は、冒険者ギルドの前まで来た。

冒険者ギルドの外観は、盾に剣2つが交差してるデザインの看板と、

辺境都市と同じ白黒の、2階建ての建物だった。


「ここが冒険者ギルドかぁ、魔物種族がたくさん出入りしてるねぇ」

『うん、そうだね、でも人が多いなー、緊張してきちゃうよー』

「大丈夫だよ、なんたって私が居るからね!」


コハクさんが一緒なら緊張しても頑張れる、というか

緊張がほぐれるみたいな?

まぁ結論は、安心できるかな。

因みに私は今もコハクさんに抱っこされている。


「それじゃあ、入ろうか」

『うん』


そして私達は冒険者ギルドの中に入った。


冒険者ギルドの中は、白黒ではなく、普通な内観だった。

受付が何箇所かあり、ランク別のクエストボードがあったり、

酒場が併設されてたりする、至って普通な冒険者ギルドだ。


「はえーここが冒険者ギルドの中かぁ、受付に結構並んでるね。」

『えと、新規登録は、あっちみたい』

「ありがとう、それじゃあ並ぼうかー」

『わかった』


私は猫の手で新規登録の受付を指して、

その次の確認に返事を返した。



そして少しだけ時は流れ、

私達の受付が回って来た。


「新規登録の方ですね、登録条件はありませんが、

ギルド規約が色々とありますので、30分後の冒険者講習に参加して下さい。」

「はい!ありがとうございます。」

「みゃ〜ん」

「こちらが講習番号札です、講習開始時に回収しますので、失くさないで下さい。」

「あっはい」


私達は、2枚の番号札を受け取り、

ギルドに併設されている酒場のテーブル席に座った。


「これからは、どうするの?」

『一緒に行こうと思ってるけど?』

「うーん、それならパーティー組む?私とソルテちゃんで。」

『うん、いいね!』

「ソルテちゃん、私に慣れたね。」

『え!?』

「わかるよーソルテちゃんが人見知りなのは、

だって並んでるだけでびくびくしてるんだもん。」

『えと、んと、まぁ、うん』

「やっぱり、まぁ、それは置いといて。

パーティー組むなら情報交換しよ。」

『わかった。』


こうして弄られてから、

情報交換をすることになった。


「まずは私からね、一応私ね、配信者をしてるんだ。

まぁ登録者は、少ないけど…で、17歳だよ。」

『まぁデスゲームになっちゃったし、いいかな、私は15歳です』

「そっかー、それじゃあ次は種族だね!私はデミ・エンジェルだよ!」

『私は、キティです。』

「子猫かぁ、そのままだねぇ」

『でも、可愛いですよ、子猫』

「ソルテちゃんが言うんだー、可愛いけど。」


コハクさんの種族は、デミ・エンジェル、

つまり半天使、半分は天使と言う事だね。

というか、コハクさんは配信者なんだ!?


そこからは、情報を交換しながら、

雑談をして過ごした。


わかったことは、お互いのユニークスキルと種族スキル、

そして配信は、ゲーム内では観れないけど、現実なら4倍速だけど観れるらしい事


『それじゃ、2人でいるときは、常に配信しようよ!』

「ソルテちゃん、いいけど…大丈夫?」

『うん、大丈夫だと思う。』

「それダメじゃ」

『ううん、大丈夫。それに配信者は、コメントが見れるんでしょ!』

「あぁっ、つまり現実の事がわかるからか、

まぁソルテちゃんが大丈夫ならいいけど。」

『ありがとうコハクさん』

「あっそうだ、さんは要らないから、パーティーメンバーでしょ」

『わかったよ、コハクちゃん』


こうして私は、フレンドのコハクちゃんと仲良くなった。


「はーい、冒険者講習がはじまりまーす、ギルドの訓練場に集まってください。」


講習がはじまるみたいだね。


「ソルテちゃん、行こ!」

「みゃ〜ん(はーい)」


私達は、講習のために訓練場に移動を始めた。

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