第2話 デスゲームの始まり

翌日

私は、サービス開始から少し経った頃に、ログインした。

そして、魔物種族始まりの都市、辺境都市ラストヘイブンの、

噴水広場にスポーンした。

周りを見まわしてみると、黒と白を基調とした都市なのがわかる。

ちょっとだけ安心する気がする。


「みゃ〜(わー)」


あれ!?言葉がにゃん語しか出ない。

まぁ、フレチャで話せばいいかな、フレンドできるかなぁ。

あっ!メールが届いてる、確認しよう。

あれ、周りのプレイヤーに見られてる、三毛長毛の子猫だから見られるよねぇ。

そう認識したら凄く緊張してきた、変に思われてないか凄く怖いなぁ。


「みゃ〜にゃー(まぁ、メール見よう)」


『ソルテ様へ

EXスキルが完成しましたが、ログアウト中でしたので、

メールに添付します。管理AIより』


ふーん完成したんだ、どんなスキルになったんだろう。


___________

「インフィニティ・ラック」

(幸運のステータスを無限にする、

システム上全てにおいて幸運になる。)

___________


んーんぶっ壊れスキルだ。

何コレ意味がわからないよ、いやわかるけど。

コンナコトニナッタノカー。


「にゃー(はぁー)」


これ公認チートでしょ。

ん?今度は運営からメールだ、開いてみよう。


『初めまして皆さん。

Eioを開発した会社ファンタジア・ドリームのCEO浅見拓アサミ タクマ真です。』


この人が社長さんかー、印象は真面目な男の人かなぁ。

因みに服装は普通な感じのスーツだね。

でも何でいきなり、挨拶?イベントの発表かな?


『今から皆さんは、この世界の住人です。』

「「「はぁ?」」」


え?どういう事、周りのプレイヤーのほぼ全てが同時に困惑した声を上げたし!

もしかしてだけど、デスゲームを開催しようとしてる?


『因みもうログアウトは、出来ません。

そして痛覚設定は、100%で固定しました。』

「「「えぇ!?」」」

『これからデスゲームを、始めます。

此処が現実だと思って生きてください。

それでもデスゲームを終わらせたいなら、運営3人と、

プレイヤー25万人の中から1人を運営側に巻き込んだから、その1人も殺せば、

デスゲームは、終わる。

まあ、ただで殺される訳ではないが、それでは挨拶は終わりだ、

いつか何処かで会おう。』


今私は引き攣った顔をしている事だろう、

もしかしなくても巻き込まれたプレイヤーは。


『ソルテ様へ

貴女は、運営側に巻き込まれました。

隠し通しながらプレイして下さい。管理AIより』


やっぱりかぁぁ。

まぁまずはステータスを確認しよう。


「みゃ〜う(ステータス)」


___________

名前・『ソルテ』

種族・キティ(三毛長毛)

Lv1・SP0

ステータス

HP・50

MP・25

攻撃力・10

防御力・10

魔力・10

敏捷・20

器用・20

幸運・∞

ユニークスキル

「想いの力」

(想いが強いほど、ステータスが上昇する。

強い想いは、事象として顕現する。)

EXスキル

「インフィニティ・ラック」

(幸運のステータスを無限にする、

システム上全てにおいて幸運になる。)

種族スキル

「キャットエンハンス」

(一番高いステータスの50%を、5分間全ステータスに上乗せする、

終了後30秒間スタン状態になる。)

スキル

___________


何これ強すぎじゃないかな、

スキルのシナジーでステータスが壊れちゃうよ!?


「にゃ〜ん(はぁー)」


2XXX年8月29日に私はデスゲームの運営側に巻き込まれた。

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