【放射線量・職種比較（胸部X線換算）】

胸部X線1回：0.05～0.1 mSv

胃バリウム検査1回：4～5 mSv（胸部X線40～100回分）

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区分 | 年間・1回線量 | 胸部X線換算(0.05) | 胸部X線換算(0.1)

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一般人 自然宇宙線 | 0.3 mSv/年 | 6 回 | 3 回

体内放射能（K-40等） | 0.3 mSv/年 | 6 回 | 3 回

国際線乗務員（中程度） | 2 mSv/年 | 40 回 | 20 回

国際線乗務員（多忙） | 5 mSv/年 | 100 回 | 50 回

ラドン温泉従業員（典型例） | 1～5 mSv/年 | 20～100 回 | 10～50 回

原発作業員 基本限度（平均） | 20 mSv/年 | 400 回 | 200 回

原発作業員 単年上限 | 50 mSv/年 | 1000 回 | 500 回

ISS宇宙飛行士（3か月） | 6～12 mSv | 120～240 回 | 60～120 回

胃バリウム検査（1回） | 4～5 mSv | 80～100 回 | 40～50 回

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※ 胸部X線0.05 mSvは「安全側の代表値」、0.1 mSvは「旧来の間接撮影の上限値」。

ラドン温泉従業員は、

- 「多忙な国際線乗務員」と同じオーダーか、やや低い～同程度

- 原発作業員の職業限度（20 mSv/年）から見ると だいぶ余裕のあるレベル

という位置づけになります（もちろん、施設条件や換気・ラドン濃度によっては上振れもあり得るので、個別施設では測定と評価が必要）。

ラドン温泉で気を付けるべき「肺に固着する α 線内部被ばく」という視点

- **Rn-222 自体（気体）**は肺に入りやすいが、そのまま肺組織に長く留まるわけではない。

- しかし、崩壊で生じる

- **Po-218, Po-214 などの娘核種（α 線放出体）**が、

- エアロゾルや塵に付着し、気道上皮に沈着する。

- これが

→ 局所的に非常に高い線量を気道上皮細胞に与える

→ 実効線量としては「数 mSv」レベルでも、局所的な細胞レベルではかなり高い線量

→ 発がんリスク評価では、この局所性を考慮して「ラドンは肺がんリスク因子」とされる

つまり、

- あなたの

- ごく微量が肺で固体化して固着 → α線の内部被ばく

というイメージは、娘核種によるメカニズムとして概ね正しい理解です。