自認プリンセスは、こう考える。

咲山けんたろー

短編

 私は、童話の中で一番シンデレラが好き。


 ドレスのデザインはもちろん、貧しく、継母にひどい扱いをされていたが、王子様に見初められ幸せになるという、全女性が好きなシチュエーションだからだ。



 だから、私もシンデレラのように幸せになりたいと思うし、王子様に見初められたいと思う。



 そのために何をするべきかと、ふと考えることがある。



 恐らく、男性はこの文章を見て、『痛い奴だ』と思うかもしれない。


 そう思うのは個人の自由でいいのだが、こういう見方をしてみるのはどうだろうか。


 確かに、世間では『シンデレラストーリー』や『シンデレラ症候群』といった、いわゆる『女性が受け身』の形で使われている。



 しかし、シンデレラは本当に受け身 "だけ" で幸せになれただろうか?


 前述にもあった通り、彼女はお城に行く前に、継母らに相当酷い扱いをされていた。



 それでも、なぜ、彼女は投げ出さなかったのか?



 答えは簡単である。



 自分は、必ず幸せになれる存在だと、彼女自身が、一番信じ続けたからだ。



 そして、シンデレラには、その先のストーリーもあることをご存知だろうか。


 ディズニープラスでアニメを見ることができる。『シンデレラⅡ』と『シンデレラⅢ』だ。



 これらは、王子様に見初められたその後の物語が描かれ、そこでも彼女自身の芯がぶれない強さが、鮮明に描かれている。


 王子様と結婚したからといっても、将来安泰が約束されているわけではない。プリンセスになったからといっても、立ちはだかる壁はたくさんある。仕事内容も過酷で、責任のある内容が多くある中でも彼女は、自分らしさを忘れずに輝き続けるのだ。




 つまり、この自分の志に従って、どんな状況下にであっても、輝き続けるという芯の強さが、幸せを運んでくれたのだと思う。



 このエピソードは、現実でも同じことが言える。


 私たちは、決して生まれたくて生まれた存在ではない。


 生きていれば、必ず超えるのが困難な壁や、理不尽な出来事が数多く存在する。


 それをどう乗り越えるのか、自分はどう進んでいくのかという、『決断力』が人を強くし、やがてそれが幸せへの道へと切り開けると思う。




 私は、プリンセスだ。


 だからこそ、嫌なことはちゃんと嫌っていいたいし、逃げずに困難にちゃんと立ち向かいたい。



 シンデレラがそうであったように



 いつでも自分の志を忘れずに、自分らしく、強く、これからも生きていきたい。



 そうすれば、道は拓けるから。

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自認プリンセスは、こう考える。 咲山けんたろー @lovenovel_kenkenta

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