第20話 黄泉《ヨミ》さまの理想社会
頭の良すぎるやつってのは、人とは違いすぎるとんでもない発想にいたることがある。
世紀の大天才であり、狂気のマッドサイエンティストが世界を崩壊にみちびいた。
そいつの名は
死者の国の名前にちなんで「
「人は意思があるから悩み、苦しむ。
また
意思など初めからないほうが人は幸福であり、世界にとっても
まるで十代の
悪魔的頭脳が生み出した狂気の
「私は救世主になるために生まれてきた」
世界最悪のイカレ野郎は
「私の
いわば
教祖だけで宗教活動はできない。信者が必要だ。
その信者どもの中でも特別能力の高い者たちに、
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
……十分ほどの動画再生が終了した。
短いが、濃い内容だった。
「おい、この話は本当なのか?」
頭をかかえながらつぶやくおれの脳内に、ノヴァの声が響く。
「はい。
天使の称号をあたえられた者たちは、ウイルスの影響なのか、それとも他の要因があるのか、普通の人間にはあり得ない特殊な能力をもっています」
「その最底辺のやつがネクロスだったってわけか……」
おれはまだ機械におさまっているネクロスの指をみた。
ゾンビを
世界をぶっ潰した中二病全開のテロ集団が、よりにもよって救世主や天使を名乗るなんてよ。
『プレイヤーであるカズヤ、あなたはせまり来る「天使」軍団から人類を守るために戦わなくてはいけません。それがあなたに課せられた使命なのです』
「冗談キツイぜ……」
『冗談ではありませんよ。そういう内容のゲームで―――』
「わかってるよ! お前はいっつもそれだな!」
ついうっかり大声を出してしまった。
横で静かにしていた紫織がビクッと身を
「わりぃ、ちょっと冷静じゃなかった。今日はもう休むわ」
おれは逃げるように部屋をでた。
ゲーム? ゲームだと?
なるほどゲームならこんな設定のものがゴロゴロあるだろう。
だが目の前に広がる世界を目撃してしまうと、あまりのグロさに
物理的にも、精神的にも、この世界はグロすぎる。
コールドスリープ中の鉄男さんの姿が脳裏に浮かんだ。
そして
ここまではともかく、おまけに他人を頼ることしか出来ねえ街のダメ人間どもの姿まで浮かんできやがった。
こんなゲームがあるか? 人間のくだらねえ、きたねえ部分まで超絶こまかく
この世界は現実だ。面白くもねえイヤな部分がそう実感させてくれた。
だけど、じゃあどうする。
動くことをやめて引きこもるって選択肢はとれない。とりたくない。
おれは鉄男さんを助けるって約束したんだ。
だけどマシンガンの弾を大量にぶっ
今日のところはもう
寝て、明日からまた元気を出そう。
ゾンビだらけの終末世界で俺たちわりと無双界隈 卯月 @hirouzu3889
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