第24話 再び王都・新たな任務と予想外の来客編

ルンフェルドでの小さな騒動が収まった数日後、リードは再び王都に呼び出された。今回の任務は、王都近郊で発生した異常魔力現象の調査と制御、さらに王都内の貴族間での微妙な策謀調整まで含まれるという。


「……また王都か。まあ、仕方ないか」

リードは杖を肩にかけ、ミリィと共に馬車に乗る。ミリィは少し緊張しながらも、肩越しに羽を震わせる。

「リードさん、今回は政治も絡む任務ですよ……」

「……まあ、巻き込まれるのは避けられないな」


王都に到着すると、城門前には国王直属の使者と、今回の任務に関わる新たな人物が待っていた。彼女――名はセリーナ。王都出身の才媛で、魔法と外交に長けた女性だ。


「リード・フェルンガルト殿、初めまして。今回の任務は私も同行します」

「……ああ、よろしく。巻き込まれ役はいつも俺だが」

リードは軽く肩をすくめる。ミリィは小声で呟く。

「また新しい騒動の予感ですね……」


街中では、魔力異変により小型の魔物が現れ、貴族たちはそれに乗じて互いに策略を仕掛け合っている。リードは杖を軽く振り、暴走魔力を静める。魔物たちは大人しくなり、街の混乱は最小限に抑えられる。


「……やれやれ、平穏は本当に短いな」

セリーナはリードの手際の良さに感心しつつも、少し笑みを浮かべる。

「リード殿、さすがですね。こんな状況でも冷静に対処されるとは」

「……まあ、日常の範囲内だ」

リードは肩をすくめ、微笑を浮かべる。


その直後、王都の広場で突然魔力渦が発生し、街の装飾や荷物が宙に浮く。セリーナが慌てて指示を出すが、リードは杖を振るだけで渦を吸収・制御。魔力は穏やかに広がり、街は一瞬で平穏を取り戻す。


「……やっぱり、俺の平穏は簡単には訪れないな」

ミリィは肩越しに笑う。

「でも、リードさん、こうして巻き込まれながらも街を守るのも悪くないですよね」

「……少しだけな」


こうして、リードとセリーナによる街の制御は一応の成功を収める。しかし、城内ではさらに複雑な策謀が進行しており、リードのスローライフはまだまだ遠いことを示唆していた。


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