第23話 地方都市への再派遣・リードの平穏奪還作戦編

王都での策略や魔力試験が一段落すると、リードのもとに再び使者が現れた。

「リード・フェルンガルト殿、地方都市ルンフェルドで再び魔力異変が確認されました。貴殿の力をお借りしたく」


「……またか」

リードはため息をつき、杖を肩にかける。ミリィも肩越しに小さくため息をついた。

「リードさん、スローライフはまた遠のきましたね」

「……まあ、少しでも平穏を取り戻せるなら、仕方ないか」


馬車で地方都市に到着すると、街は前回の騒動以上に混乱していた。

小型魔物が街に入り込み、商品や家具を宙に浮かせ、住民たちは逃げ惑っている。若者たちは森の余波を利用して、また小さな「革命」を起こしていた。


「……やれやれ、平穏は本当に短いな」

リードは杖を軽く振るだけで、宙に浮いた物や魔力渦を瞬時に制御し、街全体を穏やかに整える。


しかし、今回は以前とは違った。街の中央には、森の魔力を利用して暴走する小型竜が現れ、建物や市民を脅かしている。


「……また竜か」

リードは杖を振り、竜を空中で包み込むように魔力を流す。竜はおとなしくなり、街の人々は安堵の声を上げる。


「……これで少しは平和か?」

ミリィは肩越しに笑う。

「リードさん、少しだけ平穏を取り戻せましたね」

「……少しだけな」


リードは街の人々に安心を与えつつ、再び森の余波や小型魔物の残滓を掃除し、街全体を穏やかに整える。街の人々は彼の存在に感謝するが、リード自身は畑でののんびりした時間を思い浮かべる。


「……今日のところは、これで平穏を奪還したか」

リードは杖を下ろし、街を見渡す。短時間ながらも、彼の手によって街は元の平和を取り戻した。


しかし、リードの心には静かに思う。

「……でも、平穏はまたすぐに壊れるだろうな」


こうして、地方都市での小さな騒動は収束する。しかし、リードのスローライフは依然として国の事情や森の余波によって脅かされ続けるのだった。


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