第6話 神殿との戦い

内部で迷子になった数々の動物たちが触手に潰されていく。そして潰された死骸が、煉瓦の隙間に落ちていく。


「ルーさん、触手は叩く以外に何もできないようですね。石をぶつければ破壊できそうですけど」


「まぁなんとなくわかってる。皆んな気をつけて!触手は多分どっからでも湧いてくるから」


と言った瞬間、4匹の周りに触手が6本も湧いてきた。


「言ったそばから!」


「大丈夫だ!俺に任せろ!」


フォッキーが尻尾を立てると、ぐるりと一回転した。尻尾は6本全ての触手を打ち砕いた。


「流石っす兄貴ィ!」

「おお、すごい力ですね!」


「すごい……尻尾で攻撃するのは思いつかなかった!」


「それほどでもねぇよwww。ほら、まだ触手はあんだし、出口まで遠いから早くすっぞ!」


関心している場じゃない。ルーは石を投げ、ティアは角で攻撃する。フォッキーは尻尾を振り回し、フォクは応援する。


「ありました!出口!」


ティアが出口を見つけた。と思いきや、数々の触手が重なって、塞いでしまった。


「くそっ、一足遅かったか!」


「ルーさんの蹴りならいけるんじゃないですか?」


「蹴り?ルーさん蹴りが強いんすか?」


「え⁉︎ああまぁ多分」


「強いですよ!この神殿の壁をも破壊できるほどです!」


「それは楽しみだぁ!頼むぞルー!」


3匹の期待を背負い、ルーは1歩踏みだす。


「よぉうし、行くぞぉ!」


ズドォン


1匹のカンガルーが跳び上がった!蹴り足を前に出しながら、触手に突っ込む。



ズドォォォォォォオン



「………おや?」


ボロボロに砕けた触手の破片と、煙の奥にルーがいた。そして、その奥に、木が見えた。


「出口!今のうちに早く!」


瞬く間に触手が湧いて、出口を塞ごうとする。3匹は避けたり、破壊したりしながら、なんとか神殿から脱出する事に成功した。


「危なかったっすね」

「皆んな大丈夫?」

「大丈夫だ。フォクは?」

「大丈夫っす。ここにいるっすよ!」


振り返って見ると、神殿を支えていた柱の何本かが神殿そのものを持ち上げ、足のようになった。これで移動するようだ。


「今のうちに逃げよう!」


「ん?あれは……ルーさん逃げて!」


「え⁉︎」


突然素早く飛んできた触手に、ルーは捕まってしまった。触手は彼を神殿の中央へ持っていくと、突如、神殿内にできた大穴に投げ飛ばした。


「おいバカやめr…ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ……」


ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…




ズドォン


「いてて……ここは??」


吹き抜けになっていた大間のようだが、一瞬で天井が現れて、戻る事ができなくなってしまった。


「(もしかして、テンプルを倒せば、神殿は崩壊するのでは?あんまり壊したくないけど、仕方ない!まだ内部に動物たちがいるかもしれないし!)」


ルーはおそらくこの神殿のどこかに、テンプルがいるんじゃないかと考えた。彼にしては良い推理だろう。













その頃、暗闇の空間にテンプルがいた。

動物たちの死骸が漂う不気味な空間で、彼は神経を手に持っていた。これを動かして、神殿を操っていたらしい。


「神経を神殿中に張り巡らしたから、無敵の肉体を手に入れたものの、心臓を破壊されれば負ける。どこかに心臓を隠さなければ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る