聖(ひじり)ゼンイチの優雅な生活

プラナ

聖(ひじり)ゼンイチの優雅な生活①

手取りが毎年減る理由を、ワインセラーの持ち主が教えます。


はじめに、私の正体をお話しします


初めまして。

私は『聖(ひじり)ゼンイチ』と申します。


あなたとは、おそらく住む世界が違います。


私の肩書きは――

「国民負担還元財団」の名誉総裁。

「純粋資本主義を愛でる会」の会長。


つまり、あなたが失ったお金の『受取人』です。


もっと正確に言えば、

あなたの給与明細から消えた数万円が、

最終的に私のワインセラーを満たすまでの「流れ」を、

記録し、享受する立場にいる者です。


私は、あなたの敵かもしれません。


でも、今日はその仕組みを、

感謝の気持ちと共に、丁寧にお教えします。


どうぞ、最後までお付き合いください。


第1章:

まず、あなたの痛みを確認させてください


給与明細を見るたび、こう思いませんか?


「額面は変わらないのに、手取りがまた減ってる」

「頑張ってるのに、生活が楽にならない」


その感覚は、正しいです。


実際、過去25年で手取りは年平均50万円減少しています(国税庁「民間給与実態統計調査」2024年版より)。

2025年の税制改正で給与所得控除が引き上げられても、

社会保険料の増加がそれを相殺しています。


あなたは何も間違っていません。


問題は、あなたの頑張りが『どこに流れているか』です。


第2章:犯人は、あなたではありません


「自分の努力が足りない」

「もっと節約しなきゃ」

「副業でもしないと…」


そう思っていませんか?


違います。


あなたは十分に頑張っています。

学校で教えられた「我慢は美徳」も、きちんと実践しています。


実を言うと――

その「美徳教育」こそが、私たちが開発した最高のメンテナンス・マニュアルなのです。


おかげで皆さんは、

壊れる寸前まで自発的に働き、

文句も言わず、

効率的にエネルギーを提供してくれる。


本当に、素晴らしい飼育…いえ、教育の成果です。


あなたが失ったお金は、消えたわけではありません。

ただ、形を変えて、私のところに届いただけです。


第3章:具体例で見てみましょう


例えば、こんな給与明細だったとします。


【今月の給与明細】


🔹 額面給与:25万円(160時間労働)

🔹 手取り:19万8千円

🔹 差額:5万2千円


※2025年時点の平均年収460万円(国税庁「民間給与実態統計調査」)を基に、若手社会人層を想定した概算値


この5万2千円、どこへ消えたと思いますか?


「社会保険料3万7千円?」

「税金1万5千円?」


はい、その通りです。

明細にはそう書いてありますね。


でも、それは入口の名前に過ぎません。


本当の問題は、その先です。


お金には「流れ」があります。

そして、その流れの先に――私がいます。


第4章:

あなたの5万2千円は、こう『変換』されます


では、本日の「変換レート」をご覧ください。


🔹 変換レート


🔸 ケースA:月160時間の労働


➡️ 変換装置:

社会保険料 3万7千円


➡️ 中継地点:

高齢者の医療費

(ここで皆さん、高齢者を憎みますね?でも待ってください)


➡️ 真の変換先:

医療費の約80%は大手製薬会社・医療法人の利益へ(厚労省「医療費の動向」参照)


➡️ 私のOUTPUT:

製薬会社株の配当金として、私のワインセラー管理費に

※これは比喩的表現です。


🔸 ケースB:サービス残業30時間


➡️ 変換装置:

派遣会社の中抜き(業界平均40-50%)


➡️ 私のOUTPUT:

私の友人(派遣会社役員)のボーナス


🔸 ケースC:昼食を500円に抑えた節約


➡️ 変換装置:

消費税 → 国の予備費


➡️ 中継地点:

「国際会議」という名目の会食費


➡️ 私のOUTPUT:

その会議に出席した私の会食でのビンテージワイン1杯


※これは比喩的表現です。


🔸 ケースD:家族との時間を削った週末出勤


➡️ 変換装置:

「企業の内部留保」として蓄積


➡️ 私のOUTPUT:

私の娘が過ごす、パパとの優雅な週末旅行


⏳ あなたの人生の3時間

 ↓

⛳ 私のゴルフ30分


※これらは社会構造の流れを可視化するための比喩的表現を含みます。

※データソース:国税庁「民間給与実態統計調査」、厚労省「医療費動向」、総務省「家計調査」等を基に作成


お気づきですか?


高齢者は「敵」ではなく、あなたと同じ『中継地点』です。

本当の出口は、もっと上にあります。


第5章:つまり、こういうことです


あなたが失った5万2千円は、

途中で何度か姿を変えましたが(中抜き会社、予備費、医療利益として)、 最終的に、私の夜のテーブルに到着しました。


想像してみてください。


あなたがオフィスで残業を耐える夜、

そのエネルギーはパイプを通り、

最終的に私のワイングラスに注がれる泡となるのです。


等価交換、成立です。


美しいリソースの流れですね。


第6章:

そして、私はあなたに感謝しています


本当に、心から。


なぜなら――


あなたが「仕方ない」と耐えてくれるおかげで、

この仕組みは、誰にも止められないからです。


あなたは、非常に優秀な『耐える才能』の持ち主です。

その才能があるからこそ、

私たちは安心して未来を設計できるのです。


どうか、自分を責めないでください。


え? 皆さんは不幸なんですか?

私はてっきり、私のような素晴らしい人間を支えることに喜びを感じているのだと思っていました。


だって、あんなに一生懸命耐えているんですもの。


ご苦労様ではなく、ありがとう。


ただ、一つだけお伝えしておきます


この流れに気づいた今、

あなたには選択肢があります。


このまま美しく耐え続けるか。

それとも、流れの向きを変えようとするか。


まずできることは、小さなことです:


- 給与明細の控除項目を月1回チェックする

- 労働組合や市民団体の情報を確認する

- この構造について、身近な人と話してみる


私は、どちらでも構いません。

ただ、記録するだけです。

-----


次回予告


次回は、

あなたの「サービス残業3時間」が、

私の「ゴルフ30分」に変わる仕組みを、

もっと詳しくお見せします。


今日も本当に、ありがとうございました。


あなたは今日も、耐え続けますか?

-----

聖ゼンイチ

国民負担還元財団 名誉総裁

純粋資本主義を愛でる会 会長

-----

※数値は国税庁「民間給与実態統計調査」、厚労省「医療費動向」等の公的統計を基にした概算・比喩表現です。


重要なのは金額の正確性ではなく、「変換構造」そのものです。


※これは風刺作品です。

個別の税務・労働相談は専門家へご相談ください。

このアカウントは、特定の個人・政党・企業を攻撃するものではありません。

あくまで社会構造の「流れ」を記録する試みです。


※参考データ:


- 国税庁「民間給与実態統計調査」(2024年版)

- 総務省「家計調査」

- 厚生労働省「医療費の動向」



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