今日見た夢の話

eiπ + 1 = 0

2025-12-25

夢の中で私は1人の商人の男としてそこにいました。

時代は恐らく江戸時代あたり。

或いは「時代劇」時代と言った方が表現としてはより正確かもしれません。

私以外に侍風の男が1人と、農民風の男が1人、それぞれ横に立っていました。

そして一際異彩を放っていたのが、1本の川を挟んで向こう側に座っている人物です。

女性の格好をした男性。

それはあくまで周知の事実としてそうであると言うだけで見た目は完全に女性で、喋る時まるで歌舞伎の女型のような甲高い男性の声を出すので、それでやっと男性だとわかるほどでした。

その人の横に秘書のように立っている女性が川を挟んで向こうから私達に向かって

「今からこのお方あなた方にある問をする!その問いに答えて見せよ!」

と声を張り上げました。

そしておもむろにその人が例の甲高い声で出題したのが以下の“問”です。


「いまここに、少女が1人と男が3人。この中で嘘をついているものが誰か答えよ!」

まず侍風の男が扇でさされ

「貴人が人を遣り、雹と風と雨とを凌ぐ子供に持って紙を渡した!」

次に私

「それを商人が、これを良しとせずに食料を持ってその紙と取り替えさせた!」

最後に農民風の男に扇がむけられました。

「全てを見ていた農夫が貴人の元へ行ってそれを伝え、また私の元へ下って事の顛末を話しもうした!」

そして扇を自身の膝の上にぽんとおくと

「貴人が商人を丸とする時、農夫もまたこれを丸とする。商人がこれをもって罰とする時、さて、嘘をついているのはだれか!」


答えが分かりますでしょうか。


さて、以上のことを聞いた私は、川に突っ込んでいきじゃぶじゃぶと水をかき分けながら反対岸まで渡りました。

この夢の中の私はその人にだいぶ怒っていたようでズンズンと濡れたまま歩いていくと秘書みたいな女性を押しのけてその人の胸ぐらをつかむと

「お前じゃあ!嘘をついているのは!」

と、大声で怒鳴りました。


そこで夢が覚めました。


どうも少なくとも夢の中でその人が女性の格好をして女性のように振舞っていても自認が女性であるとは一言も言っていなかったから自分を「少女」と言ったその人が嘘つきってことらしいです。


なんか、そんな夢を見ました。

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