第3話 月に宿るもの





あのまたたきのなかで

笑い合えたこと


いつかの星を思いだしている



だからなのか

寂しさは光にのみ込まれたように

いまの気持ちは

雪みたいに白い

そして

つめたい



そうなんだ

光は冷たく 

優しさに満ちているから

求めることをやめた時に

そばにくる



かなしいね

悲しいね



だから

痛みが

月に近づくまで眠るだけだよ



このこころの軌道

あなたへと

まっすぐに進む

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<詩集>地平線に眠る ホショミ @kumayu23

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