化粧品
☒☒☒
第1話
高校生のとき、化粧品を手作りするのが流行った。
化粧品が高いのもあるけれど、最初はハチミツのリップグロスとか手作り化粧水とかほとんど変化がみられないようなものから始まったので先生たちからとがめられることがなかったのがきっかけだと思う。
手作りなんてと思うかもしれないけれど、化粧が基本的に禁止ななかで咎められずに化粧をできるならと、みんなが化粧品づくりに取り組んでいた。
みんな自分の作った化粧品を百円ショップの小さな容器にいれてオリジナルの化粧品にして持ち歩いていた。
ときどき、頼まれて物々交換したり、物がなければお金で買ってくれる子もいた。
そんなある日、真っ赤な口紅をつけている子があらわれた。
手作りの化粧品で効果が薄い物ばかりのなかで、その紅い唇はとても目立った。
そして、みんなその紅い口紅に憧れた。
みんな赤い口紅を作ろうとしたが、あの紅い色はなかなかだせず、結局みんなあの子から買うようになった。
ただ、私はなんとなく自分には似合わないだろうなと思っていたので赤い口紅を手に入れようとはしなった。
放課後、ふと校舎の裏であの子が石で何かをつぶしているのをみかけた。
それは口紅よりも鮮やかな赤い色をしていた。
あれが、動物の死骸だったなんて誰にも言えない。
結局、あの紅い血の色の口紅はあの子の卒業まで流行り続けたのだった。
化粧品 ☒☒☒ @kakuyomu7
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