レンキン愛! 〜深夜に居座る未成年ちゃん〜
ブルーチー
第1話 深夜の出会い、そして始まり
これはコンビニの深夜バイトによってギリギリ生活費を稼いでいる男、
一週間前にさかのぼる…
俺が深夜連勤できつかったあの日、ゴミ出しをして戻っているところで見かけた。
「っ…めて!やめろって!」
気の強そうで弱い、淡い紫色の髪を編み込んだ少し地雷っぽい女の子が酔った若者に少し強引なナンパをされて困っていた。俺に助ける勇気なんてないが…あの子は明らかに未成年だった。そんな区別もつかない酔った大人にウチのコンビニの近くで騒がれては迷惑だ。そう思った俺は不思議と彼女の前へ出ていた。
「は?誰だよあんた…コンビニ制服だし…」
「いいか…こちとらコンビニ深夜連勤6日目で、それでもやっとこさ生活費稼いでてただでさえ死にかけなのにウチの店の近くで騒がれちゃたまったもんじゃねーんだよ、彼女も嫌がってるみたいだからついでにやめてやれ。」
「つっ、ついで?」
女の子は驚いていた、確かにちょっと失言だったかもな。まぁそれはいいとして男は一向に下がる気配がないので俺は次の手段へと踏み切る。
「い・い・か・ら・や・め・ろ!…」
少し強めに言ってじっと見つめるとやがて男は、
「うぐっ…なんだよこいつ!目死んでて気持ちわりぃし…もういいわ!」
そう言ってどこかへ行ってしまった。まぁ、女の子を助けられたからそれでいい。でも…目死んでて気持ち悪いは酷くない?そう思って少し落ち込んだままコンビニに戻った。
翌日…またも深夜バイト。14連勤目の俺はもう限界も限界で、まるで見えない世界が見えているようだった。
ウィーン。
いつもの自動ドアが開いて、俺は外の掃き掃除をしようとすると、
「あっ…おじさんだぁ…ふふっ。」
なぜか、昨日の女の子…と、その友達らしき黒ギャル二人が座っていた。
続く
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