サマータイムバッドデス

宮木蓮二

私はたぶんオワリ。世界もお終い。

サマータイム。私は彼に会いにゆく。

けど、見なさいよ。彼は信号無視のトラックにミンチされ、デッド。

悲しき運命ね。

全て破壊したくなるのも、当然の事でしょ?

私は爆弾を造り始めたの。


学校の連中は批評家気取りのモラトリアム。

実際、それらはヤりたいだけのチンパンジー。

MTVの時代から変わらない、ティーンエイジャーの無慈悲な咆哮。


体育館に爆弾を、セット。

体調不良と仮病して、早退。


わくわくして、スクールバスの停まる

パーキングいても、爆発おろか人の叫びも

聞こえない。

まぁ、こんなもんよ。

アサイラムでの生活を、反芻。

プリズンはまだ、若いし早すぎる。


ゾンビって焦げたシュラスコの臭いがするのね。勘弁~してよ~。

カタナが欲しいわ!ミシマの腹切りみたく、

ぶった切りたいけど全く…

ウロウロしてるだけの病気の猿達…

ウゥッとか、ゲバ~とか、どうにもこうにも行かないじゃないのよ。なんか、ノソノソ

歩いて来てスクールが更に私が屈折して、

ケバブ臭い重力場じゃんよ…


少し、息切らして、住宅街。

トヨタのプリウスが走って来て、

ヒッチハイク♪

三人家族のブルーカラー。

後部座席の隣の太っちょが首を血がタラタラ垂らして呻いて亭主関白にマダムに道を指図してる。

太っちょの目が泳ぐ。けど、よく、見ると

瞬きをしないの。変種した証ね❤


車のラジオが告げるの。

空爆だって。

核爆弾を、落とすの。

参ったわね。

けどね、瞬間照った。

照った。


お終い。

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