第十八話:憔悴

まぶしくて目が覚めた。

昨日はベッドにもぐりこんで、いつの間にか眠ってしまっていたらしい。

朝日の光で目が覚めたのに、気は重くため息が出る。

森に戻るしかない。

今日からここにはいられない。お金がないからだ。自らの失敗のせいで、今までにないほどの苦しみを感じている。シェシェにもたくさん迷惑をかけた。このまま消えてしまいたくなるほど、私は自分のことを責め続けた。


身支度をし、部屋の扉を閉め、宿を後にした。行く当てのない私は森へ戻ることしかできず、重い足を動かして、町を出た。

「はぁ。」


何度目かわからないため息をつく。

『マリー、元気出して。お金はまた稼げばいいよ。』


「うん。わかってる。でも、本当、情けなくて、自分が許せないの。ごめんねシェシェ。」


『マリーの気持ちわかるよ。だからもう落ち込まないで。』


シェシェが一生懸命励ましてくれている。でも気持ちは晴れない、むしろどんどん落ち込んでいる。

鉛のように、だんだん体もだるくなって、頭痛もしてきた気がする。

買っておいた残りのパンをシェシェに渡す。

「シェシェごめん。なんだか疲れてるみたい。これ食べて、あとは自由にしておいて。」


『大丈夫?できることある?』


「ううん。大丈夫。寝れば治るよ。」


『そう?何かあったらすぐ言ってね、そばにいるから。』


「ありがとう。」


そういうと、硬い地面に布団を敷き横になった。

冷たい地面も、硬さも気にならない。それくらい疲れているのがわかった。

頭が痛い。財布を無くして罰が当たったのかもしれない。仕方ない、自分が悪いんだから。

そう思いながら目をつむる。

少しでもつらい気持ちから逃げたかったのだ。

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