一週間メランコリー ★3
★3 自由研究、カジカと外来魚
宿題はまだしも、どうも自由研究 だけはやらなくてはならないような風習、なかった?何ていうか…誤魔化しようがないものがあったような。
であるから庄平と「どこでどの魚が釣れたかを記録してそれを自由研究にしようぜ。一石二鳥じゃん?」って話になった。子供ながらに良いアイデアだよね。
そんなもんだから釣りへの想いはヒートアップ、あちこちの川へ足を運び、釣りに釣りまくった。
ただ残念ながらこの年、早出川ではブルーギルしか釣れない。
実はこの川にはカジカがいたんだ。
環境省だか自治体がおそらくはレッドリストを公開している。
カジカは私がこの自由研究を始める5年前(1992年)には確かにいた。釣っていたし刺していた。
「見た目は悪いけど美味な魚」として有名なのだけど、小学生になりたての私が見たカジカは、なんとも愛らしく見えた。小さい個体だったけど、一丁前にヒゲみたいなのをはやして、顔がでかく膨らんでいるような感じで、可愛かった。
釣ってその場で串刺しにして塩で食べる。これぞ淡水魚といった美味さで、大好きな魚だった。
「そんな愛らしい魚を食べるのか!」と言う人がいるかもしれないけれども、それとこれとは別なのだ。わかる人にはわかるんだ。
しかし、私と庄平が自由研究をする年なんかには1匹もいなかった。
どこへいってしまったのか。水の中で何が起こっているのかは誰にもわからない。ただその自由研究中は、ブルーギルに置き換えられていたことは間違いなかった。
外来魚、食用にならなくて一気に個体数の増えるヤツらは憎むべき魚だ。その時期はバス釣りが流行していて、ブラックバスを釣っているヤツらが多かったけれども、知っての通り、引きの強いブラックバスを釣っては写真を撮ったりなんかして、殺さないでリリースする。
それが美徳だと思っている。そいつらは馬鹿丸出しだ。
恥ずべきことだと思うがいい。
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