この作品、1万文字もないって本当ですか……?
読後すぐ、思わずそんな言葉が飛び出してしまいました。
途中からぼろぼろと涙があふれて、なかなか止まってくれなくて、結局最後までずっと泣きながら読んでいました。
まるで〈泣き虫姫〉のようだ、と。
自分に対してそんなふうに思いました。
いつしか「最高に幸せな花嫁」に憧れていたフェール王国の〈泣き虫姫ジリエーザ〉。
物語は、そんな泣いてばかりの彼女に婚約者ができるところから始まります。
ジリエーザの婚約相手は、フェール王国との戦争に敗れた帝国の皇子・ラルム様でした。
顔が……特に目つきが怖ろしくて初対面で泣いてしまうジリエーザでしたが、ラルム様と時間を共有していくうちに「最高に幸せな花嫁になりたい」という夢がささやかに変化していきます。ですが——。
もうこの二人の関係性が良すぎる、好きすぎる、最高すぎる……。
ジリエーザの常におどおどした態度と、ラルム様のツンケンした言動。その中に確かに存在する相手を想う暖かい心。
実はラルム様の方が年下だということを思い出しては「クッ……スキダ」となりました。
……あの、本当に純愛すぎて好きです。
どこから泣けてきたのかを思い出せないほどに、ジリエーザの……いえ、ジリエーザとラルム様二人の物語の中に入り込んでいました。
そして、読み終えたのちタイトルを再び見たその時に迫り上がってくる「感動を超えた何か」。
ぜひ皆さまにも体感していただきたいです。
最後に、「最高に幸せな花嫁」となる〈泣き虫姫〉に、心の底からの祝福を。
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