ストリーマーとVtuberの男女が出会い、仲良しになり、てぇてぇと言われ、その後は、、、
花奏
第1話 コミュ症が大勢のサーバーに誘われる
「今日も配信を見てくださりありがとうございました。」
配信者誰もが使う最後の言葉。この言葉と同時に配信を閉じる。
「ふあー疲れた。今日同接100人か、、、
また俺はストリーマーだよと説明したな」
ストリーマーとして活動しているMinatoが声を発した。
俺はストリーマーとして活動している。顔は元々FPSのプロゲーマーをやってたから世間に知られているが、配信ではVアバターを使った配信をしている。普通、こういう人はVtuberと言われるが、俺はストリーマーとして生きている。別に顔出しには抵抗はないし、そっちの方が気楽で、もしなんかあったとしても問題ないと考えるからだ。
それはそうともう一回同接人数を見る。
「やっぱ増えないな。これが限界か、、、」
やっぱり配信をしている以上配信同接者数は気になってしまう。もちろん同接を増やしたいが、俺には到底無理だ、限界だと感じている。コミュ症にはこれ以上は増えるきっかけを作れない、と。
同接1000人以上の人は他の配信者とコラボしてたりできるコミュ強の人が多い。コラボしてその配信者のファンの人がそこから自分の事を知ってもらって配信を見にきてくれることによって同接がたくさん取れるのだ。俺は自分からコラボには誘わないし、接点がないから誘われないという、同接が取れない、伸びない理由が明確にあるからだ。
でも、その性格は簡単にはなおらない。何回も接点のない人をコラボに誘おうとしても無理です、なんて言われたらと考えてしまうからだ。同接伸ばしたい、けどメンタルやられるのどっちがいいかという問いに天秤をかけると後者の方が俺にとっては無理だ。
と、毎日同じことを考えながら最近はゲームをしてしまっている自分がとても情けなくて、泣きそうになってしまった。
そこから約一週間後の事、いつも通りMinatoはFPSを配信でやっていると、突然電話がかかってきた。
「もしもし」
「おーでたでた。うっすうっす!」
電話をかけてきたのは俺が唯一コラボしたことのある親友の配信者、名瀬 涼太だ。
彼は俺とは真逆の性格で、持ち前の元気なところをいかしながらいろんな人とコラボしている。だからか、配信を始めた時期は同じであるのにも関わらず、数多のイベントにお呼ばれし出演し、本まで出しているという、しかももちろん俺よりも同接は多く、多い時には10000人見ているということもある、有名配信者だ。
「明日コラボしねーか?農業ゲームで」
「いいよ、何時から?」
「16時からな。ほな、またー」
少し訛った口調で明日コラボが決まった。
「これで同接少しは増えるといいな。」
そう思いながら今やっているFPSの配信に戻った。
次の日、16時にサーバーに入ったらなぜか人数が10になっていた。
「涼太、視聴者呼んだ?人多いんだけど。
俺喋れないよ。」
俺は少し悲しみと不安を滲ませながら言う。
「おう、きたな!よし、配信者サーバーへようこそ!みんなでなかよくなろーぜ!」
涼太が元気にコールした。
、、、は?え、な、なに?マジで?ん。え、
言葉が出なかった。そのくらい衝撃だった。
「さあ、元気にやろーぜ!農業!れっつらごー!」
明るく涼太が叫んだ。
、、、まじかよ。終わった。この時俺はそう思った。
「これ、配信になるかな、、、」
俺は不安におそわれながらもいまさらぬけると失礼なので少し頑張ると決めた、、、
ストリーマーとVtuberの男女が出会い、仲良しになり、てぇてぇと言われ、その後は、、、 花奏 @kanadeeeeeei
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