multi 雪の山荘の惨劇~愛と憎しみは雪煙の彼方に~【???ルート】

杜守幻鬼

multi 雪の山荘の惨劇~愛と憎しみは雪煙の彼方に~【???ルート】

「―――以上の事実と僕の推理によると、僕らは『この日』『このとき』『この山荘』を起点とした平行世界からそれぞれ集まったものと考える。実に非現実的だがね」


 ある雪山の山荘。吹雪に閉ざされたそこで、青年は芝居がかった所作とともに、よくわからない内容を、そこにいる面々に告げた。


「同じく。僕の推理でも……『僕』と同じだ」

「同じと言っておいたほうが賢そうだからそうしとく」

「……これが同じ『僕』なのは許しがたいが、僕もだ」


 答えたのは、その青年とだ。


「見たところ、同じ人間が四人ずついるわねぇ……」


 部屋中を見回して戸惑いの混じったため息を吐くのは、上品な所作の、おねえ口調の青年だ。


「そうね……あらやだ、私、傍から見ると少し目の下のクマが目立つわ」

「ちょっとコンシーラー貸して。直してあげる。私のもお願い」

「助かるわ~」



 やはり彼……彼女? 服装は男性でうっすら化粧をしているので判断がしづらいが、とりあえず「彼」も同じ姿かたちが四人。

 

 そう、おねえ口調の彼の言う通り、のである!


 異常事態、ここに極まれり。


 そして四人を一組と考えると、その場には……


「これは一体どういうことでしょう……」

「あなた……」

「父さん、母さん、これじゃ営業どころじゃねぇよ!」

「俺が四人だと!? ふざけるな! 俺の財産はこの俺ひとりのもんだ!」

「困りましたね……そしてあなた、人前で品のない発言はお止しになってください」

「な、なんでこんなことに……!?」

「ななななななんでぇ!? なにこれぇ!?!?!?」


 九組、居るのである。

 総員、三十六名。そこまで広くない山荘のラウンジからはみ出して、一部は廊下や二階に続く階段にいる。


「とりあえず……同じ四人の内、明らかにひとり様子のおかしいやつがいる。少なくとも僕には」

「賢い僕が言うならそうなのだろう。僕だからね!」

「お前だよ」

「私は……あ! あなただけ化粧の質が違うわ! リップじゃなくて油ね!?」

「ごめ~ん! お昼に天ぷら食べちゃったの~! ダイエット中なのに私ったら!」

「キヨミ、俺は何があっても君を守る!」

「この人です、異分子は」


 そんなこんなで、「明らかに他の三人と違う」人間で一組できた。とりあえず彼らにはひとかたまりになっていてもらう。


「……このグループは『僕ら』とは明らかに毛色の違う平行世界からやってきたと思われるね」

「そうね……でもタスク。分けてどうするの?」

「まず共通することを突き詰めていこう。そこから違いが分かるはずだ。違いから、原因や対策が分かるかも知れない」


 タスクと呼ばれた、最初に発言した青年がそう言うと、同じ、でも別のタスクが手を挙げる。


「……それなら、僕には確かめたいことがある」

「聞こうか、僕」

「僕は先ほど、宿の玄関前で拾ったものがある。何かの鍵だ。他の僕はどうだ?」

「……僕は持っていないな。他の『僕』はどうだ?」

「ないな」

「ないけど、知ってるよ」


 先程分けられた、様子の違うタスクが手を挙げた。皆の視線が集まる。


「どういうことだ? 僕」

「そもそも僕は僕達の状況を知っている。平行世界のほうがまだよかったかもしれないけど、まあ仕方ないね。僕だからね」

「もったいぶるな、僕」

「傍から見ると腹が立つな、僕」

「注目を浴びるのは気持ちいいね。えー、僕……とここに固まってるこのグループは」


 様子のおかしいタスクは一旦鬱陶しく溜めて、発言する。


「全てのルートをクリアした後の、所謂おまけルートの世界線から来た」





「…………は?」


 複数人の口から同じ音が発せられた。


「待ってくれ、僕。なんだって?」

「私から説明するわ」

「ユウ……」


 おねえ口調のユウと呼ばれた彼は、最初に発言したタスクと目を合わせる。


「まず前提として、私たちは『雪の山荘の惨劇~愛と憎しみは雪煙の彼方に~』という所謂推理ゲームの登場人物よ」

「……は?」

「タスク、分かるけど、先ずは聞いて」

「……わかった。それに、そのほうが今の事態も納得できる気がする……」

「別のタスクも冷静で素敵よ。好き。で、このゲームの……」

「ちょちょちょちょっと待ちなさいよーーーーー!?!?!?」


 三人のユウの声が重なった。


「ばっ、あんた、なに好……き、とか言ってんのよーーー!?!?!?」

「ばかばかおばか!!!!」

「きゃーーーー!!!」


 乙女心だ。


「落ち着いて私たち! 私のルートではタスクに気持ちは受け入れられているわ! 関係性はともかく!」

「うん、ユウは子供のころから僕のことが大好きだよね。ありがとう」

「!!!」


 三人のユウの目が輝いた。三人のタスクは複雑な表情だ。


「……で? 続きは?」


 彼らの言う別の『ルート』のタスクが促す。


「んんっ! このゲームのエンディングは三つ、俗に言うマルチエンディングね。ノーマル、トゥルー、バッド……それぞれに向かう進行の仕方をルートと呼ぶわ。鍵を持っているタスクはトゥルールートね。それらをすべてクリアしたら増えるのがおまけルート、私たち。私たちは他のルートとのメタ発言も多いルートなのよ」

「そう。だから僕たちは、最初のこの時点で色々と知っている、というわけだ」

「そういうこと」

 

 ユウは一旦言葉を切って、辺りを見回す。


「おまけルート以外では、まず、私たちの一泊目の夜に殺人事件が起こるの。被害者は……あなた。サイトウ・ダイスケさん」

「な、なんだと!?」


 サイトウと呼ばれた男のうち三人が立ち上がった。


「ふざけるな! 俺が死ぬだと!?」

「あなた、落ち着いて」

「お前は黙ってろ!」


 先ほどサイトウ群の中でひとりだけ様子の違うサイトウからキヨミと呼ばれた女性が窘めるが、サイトウは怒鳴り散らす。そこに様子の違うサイトウが割って入った。


「やめろ、俺! キヨミにひどいことを言うな!」

「どけ! 俺のニセモノめ!」


 三対一でボコボコにされそうだが、そこに『おまけルート』のキヨミが乱入し、あっという間に三人のサイトウを綺麗に投げ飛ばして制圧した。


「わたくしの夫になにをするのです?」

「キヨミ……! 素敵だ!!」

「あなた……」


 サイトウに抱きつかれて照れるキヨミ。そのキヨミを非常に複雑な表情で見ている他のキヨミ三人。


「私たちのルートのキヨミさんは古武術の達人でサイトウさんはとてもナイスガイよ。あとサイトウさんも誰も死なないわ」

「……うん、相当に特殊な平行世界……『ルート』だな」

「そしてそれ以外のルートでの、少なくとも初日にサイトウさんを殺す犯人は……宿の女将さん。あなたよ、ヤマオカ・ヨシエさん」

「!!」


 ヨシエと呼ばれた女性三人が、びくりと体を震わせる。柔和な雰囲気の小柄な女性だ。 


「ヨシエが……!?」

「ば、馬鹿いうなよ! 母さんがそんな……!」


 宿の主人と、その息子のジョウイチロウが声を上げる。

 すっかり雰囲気は殺人事件のクライマックスだが、まだ犯行は起きていない。


「……心当たりは、あるわね? ヨシエさん」


 ユウの言葉に、顔を青くするヨシエだが、


「……はい」


 頷く。


「な!? 何故だ、ヨシエ!?」

「母さん!?」

「ふふ……ありがとうございます。今、言ってもらって……『私』は、人を殺さずに済みました」


 ヨシエ三人はそれぞれぐったりと座り込んだ。少し安堵したようにも見える。もうひとりのヨシエはにこにこしている。そう、人は死んでいない。


「なんで……」


 宿の主人が呆然と呟くと、おまけルートのタスクが発言する。


「ユウ、ここは僕が説明しようか。最後の推理場面みたいでかっこいいからね」

「そうねっ。やっちゃえ!」


 最後の推理も何も、まず最初の事件が起こっていないが、とりあえず周りの雰囲気もそんな感じなので気にせずにタスクは続ける。


「うん。……ヨシエさん、あなたには腹違いのお姉さんがいますね。名前はヤナギ・フミカさん」

「本当に……なんでも分かっているのですね」

「続けます。フミカさんは今から二十八年前、そこのサイトウ・ダイスケと交際関係にあった。そして彼の子を身籠る。しかし、彼は」

「はい。姉を捨てました。……金持ちのご令嬢と結婚するから、お前は邪魔だ、と」


 ヨシエの柔和な表情が一変して凄みを感じる無表情になる。三人のサイトウは息を吞んだ。もう一人のサイトウは「なんてひどい奴だ! 俺!」と憤っている。


「その後フミカさんは失踪。数年後、あなたは病院からの連絡で彼女の死を知ることになった」

「ええ……死亡の連絡先に、私を入れてくれていましたから……」

「そしてつい先日、あなたはここに、姉の仇ともいえるサイトウさんが宿泊することを知った。……復讐の機会が巡って来たわけです」

「……はい」

「ここからは、殺人を起こしてからの話です」


 妙な話だが、仕方ない。話は続く。


「あなたはサイトウさんがひとりで部屋にいる間に、仕掛けておいたピアノ線の仕掛けを使って殺害に成功。ただ、予定外の宿泊客である僕とユウが、予定外の行動を起こしたため、証拠品の回収が遅れた。それで夜中に回収するところを、運悪くカツラギさんが目撃してしまった」

「わ、私!?」


 それまで呆然としていた若い女性が裏返った声を上げた。


「そう。そしてヨシエさんは、ノーマルルートとバッドルートでは、図らずしも第二の殺人を犯してしまう」

「わ、私、殺されたんだ……」


 まだ殺されてもいないし、殺されていたら発言がホラーゲームだ。


「待て、僕。トゥルーだとカツラギさんの死亡は回避できるのか?」

「そうだよ、僕。ただ、そのためにはノーマルエンドを見て二周目であることが前提となる」

「なるほど、じゃあ僕の持っているこの覚えのない鍵が、なんらかの役割を果たすということだね」

「そういうことだ、僕。それを所持していると、ノーマルルートで開けられなかったキヨミさんの手荷物が開けられる」

「……!」


 キヨミは息を呑んだ。確かに、彼女の手荷物の中には、鍵がかかるものがある。


「そこにサイトウさんとフミカさん、そして……」


 タスクは一人の青年に身体を向けた。


「ハタナカ・ヨウタ……いや、ヤナギ・ヨウスケさん。あなたの関係を明らかにするものがある」

「!! なん、で……!? いや、だけど……!」

「……ヤナギ……?」


 狼狽するヨウタ青年と、なにかに気づくヨシエ。


「ええ、ヨシエさん。彼は……ヤナギ・フミカさんとサイトウさんの子供で……あなたの、甥です」

「あなたが……!? 無事に、無事に生まれていたのね!? ああ、確かに、お姉ちゃんの面影がある……!」


 ヨシエがヨウタに駆け寄り、縋りつく。顔をよく見て、納得したようだ。


「叔母、さん……? 僕に、親戚が……?」

「……感動の対面のところに悪いけど、話を続けるよ。ノーマルエンドだと、この事実にたどりつけないんだ。カツラギさんまでの殺害で終わるが、ヨシエさんは自殺してしまう。無関係のカツラギさんまで殺してしまったことに、耐えられないんだ。トゥルーエンドだと、この事実がカツラギさん殺害の前に明らかになって、ヨシエさんはそれ以上罪を犯さず、自首することになる。それに……他にも明らかになることがあるよ。そうですよね、キヨミさん」


 話を振られたキヨミは、綺麗な姿勢のまま、語り始める。


「……はい。おわかりでしょう? わたくしの荷物の中に、彼らの関係がわかるものがあったのですから。わたくしが、彼らのことを知っていたと。……わたくしは、親の決めた結婚相手の夫に、妊娠までしている恋人がいることを知りませんでした。結婚後、酔った夫の口から聞くまでは。……わたくしは、持てる限りの伝手を使って、ヤナギ・フミカさんを探し出しました。図らずも悲惨な目に遭わせてしまったことを詫び、臨月の彼女を密かに保護して援助を続けました。最初は嫌がられたけれど……年に一度はお会いして、文通するほどになったのですよ」


 キヨミは手荷物の中の小さな小箱を取り出し、ネックレスに付けていた小さな鍵でそれを解錠した。中から、若い頃のキヨミともう一人の若い女性、それに小さな男の子が写った写真を取り出した。


「! 母さんと、僕だ……そしてこのお姉さんは……いや、僕が養護施設を出るまで援助してくれていたのは、あなただったんですか!?」


 ヨウスケが目を見開く。キヨミは頷くが、伏し目がちだ。


「ごめんなさいね……フミカさんに頼まれたの。絶対に、親戚にはあなたの存在を知らせるなって……フミカさん、ご実家に迷惑をかけたくないし、憎い男のこどもでもあるあなたを託すとしたら、ご実家も複雑な気持ちになるだろう、あなたにとっても不幸になるかも、と……」

「ああ……! お姉ちゃん……!」


 ヨシエが崩れ落ちる。


「……私と実家に繋がりがある医者の下で、フミカさんは極秘に出産しました。戸籍はその当時、届出ていません」

「確かに……姉の戸籍を取り寄せても、こどものことは載っていませんでした」


 崩れ落ちたまま、ヨシエは呟いた。


「フミカさんは、ご実家からも、サイトウ家からもヨウスケさんを隠したかったんです。それからフミカさんとヨウスケくんは、私が用意した家で暮らしていましたが、フミカさんの入院が決まってから、私がヨウスケくんを施設に連れて行ったんです。私が個人的に支援している施設です。そのときに、戸籍について施設に奔走してもらいました。入院中は私がヨウスケくんの手を引いて、お見舞いに通いました」

「ああ……なんとなく覚えています、あの『お姉さん』のこと……あなたが……」


 戸惑いながら、ヨウスケはキヨミを見つめた。


「……という事実が明らかになるのが、トゥルーエンド」


 一応空気を読みつつ、タスクが話を戻す。


「さて、ここで終わればいいのだが……バッドエンド、通称皆殺しエンドが残っている」

「あれは……酷い話よねぇ……」

「だが一応話しておくよ。この事態の解決の役に立つかもしれないからね。……バッドルートは、カツラギさん死亡の後、第三の殺人までの間に犯人と証拠を挙げられないと突入してしまう。第三の被害者は、キヨミさんです」

「……そうでしょうね。ヨシエさんにしてみたら、仇のようなものですもの」

「……ごめんなさい」

「ここでは起こっていない事件なので気にしないで」


 まったくその通りである。精々未遂である。


「そして、そこからは怒涛の勢いで宿のご主人、息子さん、ユウが死んで、僕が致命傷を負う」

「え……!?」


 流石にヨシエが固まった。自分がそんなに暴走するとは思っていない。


「ああ、この三人と僕をやったのはあなたじゃないですよ。ヨウスケさんです」

「ぼ、僕が……!? あ、あぁ、でも、そうかも……」

「……横取りされた、と思ったんでしょう。あなたも、サイトウさんを殺すためにここに来たんですから」

「!? そう、なの……!?」

「はい……女将さ……叔母さん。母のことを調べていたら、偶然、知ってしまったんです」

「ちなみにおまけルートではフミカさんは生存しているし、父親はダイスケさんじゃなくてその兄ということになっているし、普通にそのひとと結婚してしあわせに暮らしているわ」

「そうだよ、僕。僕にもしあわせに生きる世界があるから安心するんだ!」

「……」


 三人のヨウスケは微妙な顔をせざるを得ない。父親まで変わっている。そっちのほうが良いが。


「話を戻すよ。最終的に、ヨウスケさんとヨシエさんの相打ちだ。僕もそれを見届けつつ死亡。見事に全滅。山荘は火に包まれ、真相は雪と灰の彼方……というわけだ」

「……救いようがないな」


 ノーマルもしくはバッドルートのタスクが頭を振る。そんな可能性があっただけで嫌だ。


「本当にね。以上が『雪山の山荘の惨劇~愛と憎しみは雪煙の彼方に~』の概要だ。で、ここからが今の事態の真相を解明していくターンだな」

「今のこの状況、おまけルートでもわからない事態なのよ……」

「あ! じゃ、じゃあ、これがゲームなら、ダウンロードコンテンツとか……?」


 カツラギが手を挙げた。ヤマオカ夫妻の息子・ジョウイチロウも「あ~」と納得したように頷く。どちらもゲームに馴染みがある世代のようだ。タスクとユウも似たようなものだが。


「またルートが増えた、ということか……?」

「終わりがないな。でもここは殺人事件も起きる前に謎は解けているし、ギャグ展開もなさそうだ。こんなコンテンツ、作るか……?」

「そもそもそこまで人気が出そうなゲームじゃないな、この様子だと」


 三人のタスクは考え込んでいるが、他の面々はそれぞれ交流を始めている。考えても仕方がないのだ。

 キヨミとヨシエ、ヨウスケは固まって親交を深め、そこにヨウスケの従弟ということになるジョウイチロウも混ざった。ユウたちはおまけルートのユウに、タスクとの仲を質問しまくっている。


「まあ、あれだ」


 おまけルートのタスクが軽い調子でほかのタスクの話し合いに混じる。ある意味彼らなりの、彼らに相応しい交流だ。


「愛はともかく、憎しみは雪煙の彼方に去っていったってことで、いいんじゃないか?」

「本当にこの僕は適当な僕だな」

「それより、僕たちは帰る場所は一緒なのか? 戸籍は? 社会生活は? 大学は?」

「同時に存在していること自体がおかしいだろう。存在の矛盾で全員消滅してもおかしくないのでは?」

「考え始めると怖くなるからやめないかい?」

「この僕め」


 おまけルートの自分を罵りつつ、別のタスクは、そういえば、とあたりを見回す。


「この宿は一つだけって確定しているね。少なくとも宿のご主人一家は、ここで十二人で暮らすことになるのか?」


 四人とも微妙な表情になる。想像するとちょっと大変だ。


「色々と矛盾が生じすぎる。やはり破綻が……」

「まあいいじゃないか。考えてもしょうがないことじゃないか?」

「まだいうか、僕。でも確かにな……」

「そもそも、ゲームとは別の平行世界なのかも?」

「ゲーム以外の別のメディア媒介とか、二次創作とかいう話もあり得るな」

「そうだね、もしかしたら」


 おまけルートのタスクは楽しそうに笑う。


「誰かの書いた、ネット小説なのかもしれないね?」


(END)

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