鶏が先か卵が先か

　作家の卵のＥちゃんとＧちゃんがクリスマスイブに何やら変な話をしています。

Ｅ　「ねぇねぇＧちゃん、鶏が先か卵が先か　　

　　ってどんな意味？」

Ｇ　「エッ、あなた作家の卵のくせにそんな

　　事も知らないの？」

Ｅ　「どっちかすごい悩むって事でしょ？で　　　　

　　も簡単よ。クリスマスのチキンが先で　

　　お正月の伊達巻が後じゃないねぇ」

Ｇ　「全然違うわよ！それに伊達巻は魚のす

　　り身も入ってるんだから。チキンは本来

　　七面鳥だしね」

Ｅ　「それじゃあ、お節料理のお雑煮の中の

　　鶏を先に食べるか、数の子を先に食べる

　　か？数の子って何の卵だったっけ？」

Ｇ　「かっちゃん数の子にしんの子だから、

　　にしんの卵よ。それからイクラはサーモ

　　ンの卵だったかしら……」

Ｅ　「Ｇちゃんって物知りね、すごいわ」

Ｇ　「ジョーシキのうちでしょ。ところであ

　　なたの家ではお雑煮に鶏を入れるの？」

Ｅ　「そうよ。そんなのジョ〜シキでしょ」

Ｇ　「あら、そうとも言えないのよ。地方に

　　よっては魚や小豆を入れたりするの」

Ｅ　「うちはパパもママも関東だからかな？

　　お雑煮に卵を入れてもいいの？」

Ｇ　「いいんじゃない、その家によって好み

　　があるから。でも福をトリ入れるで鶏を

　　入れるらしいわよ」

Ｅ　「駄洒落じゃん！」

Ｇ　「いいの！お節料理なんてほとんど駄洒　　

　　落なんだから！」

Ｅ　「お雑煮にラーメンみたいに茹で卵入れ

　　たり、卵とじにしても美味しそう！」

Ｇ　「ホント、鶏も卵も両方美味しそうね！

　　あれ？最初、何の話してたのかしら？」

　鶏が先か卵が先か、やはり結論は出ないようですね……。