第3話

…その日も、シンドバッド氏は、3人のメカケとベッドインして、戯れていた。

アラブの石油王さながらに…といいたいところだが、これは同語反復トートロジーで、禁忌。


「アガサ、暇なときはなにしてるんだい? 」

「私は小説を執筆してます。 「ネオアラビアンナイト」っていうタイトルで…一日一話。 SNSに投稿して…100日後には死ぬっていう嘘で大人気なの」

「お姉さん、反則よ! アタシはね、通販で、ジュエリーを買い漁ってます。 普通の娘が一生かかっても無理なゴージャスなすごいダイヤとかエメラルド。 王様名義のブラックカードがあるから、買い放題。」

「私は…絵を描いてるわ。 空想と現実が混じったファンタジックな写実画。 フェルメール風にキャンバスに瑠璃を塗ったりして。 王様の似顔絵も描いたわよ」


チェルシーが、スマホ画面に映した王様の肖像は、細密で、鏡像のようだった。  そういう卓越した技巧と、超人的なイマジネーションの融合した、不可思議で唯一無二の絵ばかり。 


 「欧米の人々は我々の生活を”おとぎ話”の世界みたいに空想しているみたいだけど、今までは羊頭狗肉というのか、ただ裕福でもそれほどに贅沢な夢がかなえられるという実感はなかったけど…最近のイノベーションは本当に凄い。 「酒池肉林」なんて昔の言葉がすごく空疎に思えるよ」


 独り言ちながら、シンドバッド氏はチェルシーの小ぶりの胸の、さくらんぼうをもてあそんでいました…だんだんにそれは熱を持ち、色づき、硬く尖ってきはじめ…

チェルシー自身もほほを紅潮させて、喘ぎ始めました。

 素晴らしく敏感!

 疲れを知らない王様の陽物も、呼応して充血し、ごく自然に反応していました。

 

 この娘が人造物だと! と、シンドバッド氏は内心で、いつものことなのですが、舌を巻いていたのです。



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