第3話 伊吹心流↻CoCo


ボクは今、るびさんとりつさんに挨拶をしている。

すると、るびさんがボクに驚いてよろける。


あっ……


声にならない声が出かかる。すると…


「おおっと。大丈夫?」


るびさんいわくIKEMEN★の、粗炉渚〈そろ なぎさ〉ことナギがるびさんを支える。


「んわ!てんきゅ…てかみすと!おはよ。」


ボクは、みすとと呼ばれている。昔のあだ名と比べたらとっても最高!

そして、るびさんは ナギを睨んだ。


「あんた誰〈睨みながら 」


ナギはすぐ答えた。


「んぁ?オレ?ココの幼馴染。ナギって呼んで〜」


ひらひらと手を降って、去っていく。


「あ、ちょっとナギ!待ってよ〜。あ、二人ともまたお会いしましょう」


ボクは慌ててナギを追いかける。二人はそんなボクたちを棒立ちで

見送ってくれました。


――「幼馴染とかホント危なすぎるポジじゃん。標的はあいつだな」


――「ん…あんたってほんと、男子にだけは毒舌だよね」


そんな声も聞こえた気がしなくもないけど…

まあ、気にしないでおこう…。


「りつさんの言う通り、るびさんてば男の子には厳しいんですから…」


軽く呟く。でも、ほんとのこと…。



――★回想★――


「このバカ!花瓶を割ったんか!」


小2の頃。〈ボクは四年生だけど、たまたま通りかかったよ

るびさんが、花瓶を割っただけで、〈しかもぶつかっただけ

水やり担当の男の子に怒られていた。


ここからはシンプルに説明しよう。


男の子「馬鹿め!」


るびい「え?あたし馬でも鹿でもないんだけど」


男の子「ぐぬぬぬ…じゃあアホだ!」


るびい「ごっめーん★あたしぃアホだからぁアホって言葉わかんなーい★」


男の子「はぁぁぁ?ケガしたらどーすんだよ!」


るびい「わー、心配してくれてたんだ?ありがとー〈棒読み 」


男の子「こいつっ。覚えとけや!」


――★終了★――


ほんと、すごい白熱してました…結局るびさんが勝ちましたが。

そのときから、ボクは…るびさんを…  




怒っています。


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