君は俺の“一等星”

アルタイル

プロローグ 「ありがとう」

人間誰にだって明日はあるはずで約束されるべきものである。おっちょこちょいだが、明るく元気が取り柄な彼女だ。明日が来ないなんて思うはずがなかった。だが人間は考えるよりも脆かった。

俺はあいつとまだ行きたい場所があった、話したいことがあった、一緒に酒を飲んだりしたかった。 まだ君に触れたかった。なのに全て出来なくなった。


それでも生きてる俺には明日がくる。なら君の分まで頑張るとか、背負うなんて自惚れすぎかもしれないが、いつまで明日が来るなんて分からない。でもあいつは好きなことのために生きた。俺はその大切さを教えて貰った。だから俺も好きなことをして胸を張った人生にしたい。あいつに会った時に、胸を張って素晴らしい人生やったって言いたい。やり切ったで羨ましいやろって。


「俺は君が好きだった、ありがとう。」

“一等星”のように明るく俺を導いてくれた彼女には感謝と愛情の気持ちしかなく、この言葉をかけるのが一番だと今でも思っている。


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