第2話:このお礼は私のご奉仕で返させていただこうと思います。
「あの、君・・・大丈夫?」
返事がない・・・返事もできないくらい酷いのか?
今の時代、むやみに女性になんか触れたらセクハラなっちゃうからな。
だけど、放って置く訳にも行かないし、このままなら車に轢かれても・・・。
だから仕方なく、その子をお姫様抱っこして歩道まで移動した。
移動したまでは良かったけど、やっぱり歩道に残したまま放って置けない
と思って、なんとかカブの後ろにその子を乗せて、かかりつけの病院へ
連れて行った。
夜、遅かったけど僕がお世話になってる病院だから電話したら開けてくれた。
まあ、急いで帰っても僕一人だから慌てる必要もなかった。
それに女子高生のこともちょっと心配だったし彼女の治療が終わるまで
僕は待ち合いで待っていた。
その子は点滴打ってもらったら、よくなったみたいで薬を処方してもらって
ことなきを得た。
よく聞くと昨夜、アサリのバター焼きと生牡蠣を、たらふく食ったんだそうだ。
それが腹痛の原因か・・・まあ食あたりだけで済んでよかったんだよ。
だからそのまま家まで送ってあげるからって言ったら家はこの地上にはない
なんて言うじゃん・・・・・・まじか?・・・めんど臭そう。
しかも顔色が良くなった彼女を見たらば・・・めっちゃ可愛いと来てる。
「か・・・可愛い・・・タイプだ」
で、改めてその子は僕にお礼を言った。
「どうも、ご面倒をおかけしました、死ぬかと思いました」
「このお礼は私のご奉仕で返させていただこうと思いますがいかがでしょう?」
「は?・・・ご奉仕?・・・ってなに?」
「ご奉仕です・・・恩返しとも言います・・・お礼参りとか?」
「お礼参りって・・・使い方間違ってるよ・・・助けたのに仕返しされちゃ
たまったもんじゃないだろ?」
とぅ〜び〜こんて乳。
僕の彼女は宇宙人。 猫の尻尾 @amanotenshi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。僕の彼女は宇宙人。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます