取り調べ室より…佐々木甚爾②

全身に鳥肌が立つ。刑事の本能が告げている…こいつはやばい。

「どういうことだ!神野!」

最初の作ったような笑みに戻り淡々と受け答えする。

「はい?何がですか?」

思わず胸ぐらを掴み怒鳴ってしまう。

「お前が殺したんだろ!」

「…はい?」

こいつ、人をイライラさせやがって。

「さっき言ったじゃねぇか!」

ゆっくりと神野が口を開く。

俺にはその口がスローモーションに見えた。

「僕は何も言ってないです。」

急いで警察署に戻り録画映像を確認する。

若い警察官が高野瑛人の死亡を伝える。

神野が口を開く。

この瞬間、俺の膝の力は全て抜けた。地面に膝をつき考える。

俺は何と話していたんだ?

少なくとも、人間じゃねぇ。

「…こいつの取り調べは本部のやつに任せた。」

若い警察官の肩に手を置き、そういうのが精一杯だった。情けないとかいう感情は一切なく恐怖が全てを占めていた。

本部のやつが交代を告げに来たとき俺は安心した。

「君は交代だ。佐々木くん」

ありがとう。

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