第4話

 明後日、学校から帰ると、先程の人から連絡がきていた。

「ネットで聞き込みをして、同じような現象に出くわした人を3人見つけました。情報共有をして原因を探っていくという事となりました。今週の日曜日10時、青山駅近くのカフェ集まりとなったのですが、ご都合いかがでしょうか」

 丁寧な言葉遣い。

「了解しました」

 短く返事をして、スマホを閉じた。


 日曜日、緊張した面持ちで青山駅行きの電車に乗り込んだ。

 カフェに入ると、他の4人は先に集まっていて軽い自己紹介が始まった。

 連絡を取っていた会社員の男性、田中さん。

 1つ年下の女の子、結さん。

 会社員の女性、瑞樹さん。

 高校3年生の男、寺井さん。

 タイムスリップする時間は1人1人違うらしく、寺井さんは10分、瑞樹さんは30分、結さんは100分、田中さんは150分であること。

 タイムスリップする場所はホームの黄色い線を越えた時だという事。

 朝のその時間しかタイムスリップは起こらないという事。

 などの収穫を得た。

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2025年12月27日 01:00
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飛び込み自殺 千夜 褪寡 @minorisanada

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