第26回 書き出し祭り感想
不二原光菓
第1会場 感想
第1会場
1-01 【悲報】全校生徒の前で、俺の暗躍が全部バレた
面白かったーー。シリアスな状況なのに自白剤のおかげで言ってはいけないことをぺらぺらと話してしまう主人公、彼の狼狽やもうどうにでもなれという心境が伝わってきて可笑しかった。妙なスキルを持ってしまった主人公がこれから真犯人をどう上げていくか、興味津々。
1-02
言葉が出ない、という動機でプログラミングしていくのはとってもうなずけて面白い発想だと思った。でも頭が下がる努力をしたのに、結果がこれ!? とっても大変な事態、これから彼らはどうするんだろう。がんばれ!!!
1-03 nos mauvaix baisers─斜陽の影に溶け合う吐息─
主人公の、幸せな日常に漂うなんともいえない閉塞感が丁寧に描かれていて、冒頭のシーンの感情表現に深みが出た気がします。どうして深みにはまっていったのか、彼女はこのどろ沼から抜け出せるのでしょうか。続きが気になります。
1-04 噂の公爵子息は、前世のカオリを探している
うっとりするぐらい美しい文章で、すぐこの世界の雰囲気にのみ込まれてしまいました。老人と青年が同居する侯爵子息は、読みながら肉体は若いんだからもっと積極的にいけばいいのに!と歯がゆくなりながらツッコミを入れましたが、その真面目な優しさにとても好感が持てました。二人がお互いに手を取り合う未来を期待します。
1-05 アメリカ式決闘
タイトルからはじけた感じの話かなと思ったが、良い意味で期待を裏切られた。静謐で、館や造形物の描写などどこか謎めいた雰囲気が素敵。第一次大戦後のドイツという時代設定もロマンチックで、感嘆のため息をつきながら読んだ。最後の「負けくじ」の意味は難解だが、いろいろ解釈がありそうで興味深い。
1-06 シャーク・エデン~サメたちはどこから来て、どこへ行くのか~
サメに海を追われ、陸に上がって進化したフカ達。ところどころに現代社会を彷彿とさせる描写があり、チクりと風刺を感じることも。悩める主人公とは真反対の元気少女メアの登場が展開に新たな躍動感を感じさせる。
1-07 アザリの箱庭
「星を想像して品評会に出す」面白い設定だと思った。アザリが神様なのにちょっと言葉遣いや素行が元気すぎだけど、良い奴で可愛い。(しかしゴミあさりするとは、衝撃的だった)果たしてアザリは品評会に出せるのだろうか。あ、オコジョのルルも可愛い!
1-08 お空の国(火気厳禁)から
ポップな語り口が転生後の混乱した意識とマッチしていて楽しい。確かにそんな感じだろうなあ、転生直後って。主人公が徐々に周囲を見て状況を判断しながらこの世界を把握していく過程を一緒に体験するのが面白かった。いろいろな知識もちりばめられていて読んでいて飽きない。良いなあバードマン、あこがれる。
1-09 転生薬剤師はあきらめない!
なるほど、まずは経口補水剤ですね。多分この物語の世界の中では現在と違って十分な薬がないのでまずは原料から調剤しなくてはならないのでしょう。道具や工場がないので、魔法を使うのかな、ヒロインの腕の見せ所ですね。抗生剤のない世界でどうやって起死回生するのかが楽しみです。ああ、続きが読みたい。
1-10 元禄花魁すごろく奇譚
冒頭からその絢爛豪華で美しい描写にほれぼれ。一気にこの世界観に取り込まれてしまいました。一挙手一投足にまで心が配られた表現がなされて、読んだ気がしないうちに頭の中に映像として再現されました。妖達が全て麗しくまがまがしく、一筋縄ではいかない感じが魅力的。ここからどうなるのか楽しみです。
1-11 戦場から夫の鎧が帰ってきました
結婚後すぐに戦争に行ってしまって取り残された奥様のもとに鎧だけが帰ってくる、この異常事態に対する奥様が冷静で剛胆で、カッコよかった。執事も礼儀正しいのにコミカルでとっても面白い。そして、何といっても帰ってきた鎧と奥様のコミュニケーションに笑った。鎧の正体はまだわからないが、夫だとしたらこの時点で尻に敷かれている……。読んでいてとっても楽しくて、これからどうなるかの期待感が半端ない。
1-12 アイと少女の、名もなき旅
荒廃した村を行くアイと少女。砂だらけの過酷な世界からやっと廃村の一軒家を見つけた彼女のリラックスした様子が、こちらにまで伝わってくる。そして徐々に明かされていく世界観と彼女の心情。今後の経験によって彼女の心がどう変わっていくか興味がある。
1-13 世界の嘘が見え始めた日
設定がすごく面白い。社会的弱者になってしまった主人公の喪失感と、思いがけない進路。しかしその先行きにきな臭さが漂っている。そこで出会った友達がいざなう新たな冒険の扉――読んでいてすごくワクワクした。これから彼女が開ける扉の先には何があるのか、続きがすごく気になる。
1-14 星々の彼方から、愛を込めて
SF好きとしてはワクワクする設定です。大回廊、面白いなあ。そしてそれを整備するエリート部隊のリゼ。彼女を溺愛している隊長のセオの焦りがまた可愛い。リゼにどんな冒険が待ち受けているのか、楽しみ。
1-15 天弓の勇者は気が触れた
洗脳の矢――これは私は見たことがないガジェットで面白かった。しかしこれを射る勇者様って? そして突然現れたリコットのキャラがとっても魅力的。も、もしかして三角関係!? 今後の展開が面白そう。
1-16 今日も狐塚くんと出かけます。
わ~、いいなこのシチュ。チベットスナギツネを検索して笑ってしまった、この顔か! この状況にぴったりな気がする。さみしい年末年始、こんな素敵なツレがいて食べ歩き出来たら楽しいだろうなあ。読んでいて自分も癒された~~。モフモフしたい♡
1-17 金眼探偵―鳥辺契の妖真名録―
中折れ帽に墨鼠の無地の羽織に薄鼠色の着物、そして春をかすかに意識した桃色の襟元の差し。ポイントが効いているファッションがカッコいい。利発で元気な遠野とニヒルで謎めいた鳥辺、二人のバディが妖とどう立ち向かうのか、面白そう。
1-18 僕の、特異点?
まだ話の全容は見えないけど、あらすじで展開を読むととっても面白そうだった。仲間同士で肝試しに行くって、怖いけどちょっと魅力的な状況。で、幽霊の正体も独創的だし、これから出てくるであろう状況もとっても気になる。いったいどんな冒険が主人公に待ち受けているのか。
1-19 さよならベルジュラック
おお、感動的な話ですね。ラストが固定されているので続きが安心して読めそうです。いったいこのラストに至るまでにどんな紆余曲折があって、どんな妨害とかライバルにうち勝っていくのか。演劇は演者に合わせたり、上演時の反応で生き物のように脚本を変えていくことがあるので、とっても楽しみです!
1-20 異世界転生者の、兄
劣等感でいっぱいだけど優しいお兄さん。そしてその優秀な弟を好きになった兄の婚約者。よくある三角関係だけど矢印の方向が通常とは違うのでとっても面白い話になりそう。これからどの二人がハッピーエンドになるのだろうか、ある意味地獄絵図ですごく興味ある!!!
1-21 人間だった冬、バケモノを追う夜
赤い目の化け物は、彼に何を感じ取ったのだろう。そして、真砂さんのカッコよさ!
お父さんが殺害されたという悲しい過去を持つ少年はヴァンパイヤになってしまうのか、これからの彼の変貌が楽しみ。
1-22 侵攻する我が家――転生少年とダンジョンの魔王譚
自分を虐待した親に同じことをして、これは違うと気づく賢いハルト。彼の心境の吐露を読んで涙が滲みそうになった。これから新しい人生が始まる(戻る?)ので、ゆっくりと今まで負った傷をいやしてほしい、って思う間にライバル登場!? あらすじを読むとなんだかドラマチックな展開になりそうで期待大。
1-23 元日の幽霊
地の文が自然で知らない間に彼らの関係性とか、状況が伝わってくる。知らない間にストーリーの世界に取り込まれてしまっていた。主人公の少女を、命を失った後も待っていた幼馴染。怖くない、むしろあったかささえ感じる描写。二人が一緒に埋めたものは一体なんだったんだろう。
1-24 結切りの巫(かんなぎ)
これは設定が風雅で不思議で面白いなあ。未穢(みえ)、裁(カザリ)とか言葉のセンスが洗練されていて素敵! 特に「巫(かんなぎ)」って、とってもロマンチックでカッコいい言葉で大好き。主人公の紬も強くてクールで魅力的だけど、彼女に仕える隠密、黒木アレンが私的にはツボ♡ あ、文句が多そうなカザリも面白い。
1-25 明日をその手に
潜水艦をはじめとする海洋物が大好きなので、ワクワクします。「深層海流」のバッジって素敵ですね(世界地図に海流が書いてある帯のような図がありますが、あの意匠でしょうか)「深層海流」でちょっとかわぐちかいじ作の「深蒼海流」を思い出しました。(鎌倉時代の漫画ですが……)
最強の『六女神様』達と護衛艦隊『ディープ・ガーディアン』最新鋭原子力潜水艦『たかま』のスポーツ海戦。もうこの設定だけでたまりません!
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