私が生きる意味

私が生きる意味

なぜ生まれてしまったのか

なぜ生まれてこれたのか

なぜ私は今ここに存在していて、生きているのか。

分からないが死ぬのは怖い。

皆、必ずいつか死に私の世界というものが消え、ただの骨になるというのに。

何度も考えた。私が生きる意味。

それなりに人の死を目の当たりにして、

平凡な自分の人生をただ何となく生きながら考えた。

私の中である一つの答えに辿り着いた。

人は死ぬ時に走馬灯を見るという。

どんな物なのかはっきりとは分からない。

ただそれがもし、今までの人生の景色や想いが

脳裏に再生される時間だと言うのなら。

つい息を飲んでしまうような綺麗な景色を

胸が熱くなる程に誰かを深く愛した想いを

私は死ぬ前に感じたいと思った。

思考ができないくらいに心が熱く震える想いを

私は死ぬその瞬間に感じたいと思った。

人生は短編映画だ。

どうせ産まれたのなら、どうせ生きるのなら

そしていつか必ず終わりが来ると決まっているのなら。

死ぬその時、恐怖よりも胸がいっぱいになるような

素敵な映画を観せてあげよう。