第6話

なにしろ

クラスメイトに初めて

声を掛けてもらえたんだ。


しかし

残念ながら

当時の僕は親に

小遣いを全く貰えなかった。


それゆえ

その時の僕は

無一文であった。


僕は正直に


誘ってくれて

ありがとう!


行きたいんだけど

お金を持っていないんだ!

2人に打ち明けた。


すると


大丈夫だよ!


僕たちが奢るから!

二人とも言ってくれた。


最初は遠慮したが

2人の言葉に甘えて

ご馳走になることにした。


2人とは

初めて話すのに

不思議と気が合って

すっかり意気投合した。


気づいた時には

もう暗くなっていて

なんと6時間以上

3人で話していた。


その日以降

僕はクラスで

孤独では無くなった。


いつも

学校では

小沢君と野村君が

僕と一緒であった。


2人は文芸部で

僕も誘われるまま

入ることになった。

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