新宿という、アクセスが最強の立地で現在行われているサイン会。それは十年前にSNSで話題になり、二十五万人もの読者を恐怖で震え上がらせたホラー小説『首締めネクタイ』その作者である主人公、粗末田エリーさんのサイン会だった。
新宿だし、腐っても元人気作家。何年間も顔を出していなかったとはいえ、サイン会には誰かしら来てくれる…そう思っていたのに、誰も来ない。
挙げ句の果てに、担当編集までご飯を食べに行ってしまった。失望されただろうか。このまま誰も来てくれないのだろうか。
不安が募る中、一人の男性がサイン会にやって来た。彼は主人公である粗末田エリーと話すと、子供のようにはしゃいだ。ああ、この人は自分の作品を読んでくれている。私のファンなんだ…きっと、私の作品に惚れているに違いない、そう思っていたのに——というお話です。
とても面白かったです。ホラー的な要素も凄く面白いと思いましたが、何よりコメディの部分ですね。ただのホラーで終わるだけでなく、テンポの良いコメディ要素が面白いと思いました。
私はホラーも大好きですし、コメディも好きです。そのどちらも融合したこの作品はかなり刺さりました。
文体も読みやすかったです。大体10000文字程度ありますが、テンポの良い文体で、とても読みやすかったです。時間がない人でもすらすらと読むことができると思います。
全ての人にオススメしますが、ホラーだけの要素だと怖くて読まない人や、コメディが好きな人に特にオススメです。
ジロギン2さんの他の作品も読みたくなる傑作でした。ぜひ、ぜひご一読ください!
熱心なファンって、なんてありがたいんだろう。大事にしたい。可能な限りファンサ―ビスに応じたい……人気者の皆様は、きっとそんな真摯な心でファンの方に向き合っているのでしょう。その方のファンもまた、崇拝に近い想いで相手の方の活躍を心から喜び応援しているのです。
本作は、そんな人気作家とファンの正しい関係が描かれて……は、おりません。
笑いを誘いつつ、作家とファンの攻防にひやひやはらはらする展開が皆様を待っています。おススメですよ!
実はこちら、後日談もございます。『ホラー作家の弟子~僕は何者かになりたい~』も併せて、是非。
コレはホラーなのか? ギャグコメディとして成立したある種のエンタメとして楽しめる、とある作家のサイン会兼握手会の異様な模様を描いた作品。
新宿の本屋の一角を占めて行われた作家・粗末田エリーのサイン会。アクセス最強の書店、SNS告知も実施、開始から三時間経過……なのに誰も来ない。
それもそのはず。エリーにはとある曰くがあるのです。顔出ししてこなかった一番の理由。ファンも遠ざかるのもやむなしとも言える顔があるのです。
そこに惹かれてやってきたのが一人のファンの男。はじめは親しげなファンとして話し始めるも、次第に本性を曝け出していきます。エリーはコレに猛反発。せっかくのサイン会兼握手会なのに、言葉の応酬から沼ってカオスの淵が見えてくるようです。
それならまだよかったのですが、どうやらこの男、普通ではなかった、いや異常者ともいえる存在でした。
これには流石のエリーもドン引き。
ニヤリと垂れる表情も耳に残る言葉尻も相まってキモさ倍増。
もはや奇怪です。
一体どうなってしまうのか。
作者様も今後サイン会を控えているようでしたら、要注意かもしれませんよ?
ある小説家のサイン会の話です。
SNSで話題になり、二十五万人もの読者を恐怖のどん底に叩き落としたホラー小説『首絞くびしめネクタイ』を書いた作者、粗末田エリー。
そんな彼女の二作目『腹裂きウエストパンツ』の発売を記念したものらしいです。
その二つの小説がどんな内容か気になるけど、そんなことよりも、せっかく開いたサイン会なのに、全然人がこないらしいです。
このまま誰も来ないのか……と思っていたところ、ようやくある男性が来る……のですが、こいつがやばくてね、作品のことボロクソに叩き出したり、ある能力があると言い出したり、その能力が変わった能力でね……警察にいたら役立ちそうな能力なんですが、彼は警察が嫌いらしいです。
とにかくサイン会にきたこの男がめちゃくちゃやばいんです!
是非あなたも読んで、この男のやばさを味わってください!
このシチュエーション、逃げ場がない!
コメディのようにも読めるし、本人の立場だったらどうしようもなく怖くもある。作家だったら絶対に遭遇したくない、ひたすらゾっとする不気味な男。
作家である粗末田エリーはサイン会を開くも誰も来ない。そこで落胆する中で、謎の男が現れる。
彼はファンだと名乗るが、エリーの書いた作品は「反吐が出るほどひどかった」と豪語。
その上で、エリーの顔が好みだったと言い出して……。
自分の作品を面と向かって否定される恐怖。更にそこへ来て、謎の能力を持っているらしい謎の男から「顔」だけが大好きだと迫られる。
不安と恐怖と嫌悪と、間違いなく強烈な感情で脳の内側がせめぎ合うこと間違いなし。そんな男と対峙しつつ、どうにか活路を見出そうとするエリー。
果たして、この攻防の果てに待つものは。特殊シチュエーションで送られる極限のホラー。是非ともお楽しみください!