さよならジュピター再起

千葉和彦

第1話

 『さよならジュピター』は、東宝映画と株式会社イオの提携作品で、1984年に公開された日本のSF映画です。(その原案をノベライズしたSF小説でもあります)


 地球人口は180億人、太陽系宇宙空間の人口は5億人に達していた西暦2125年。

 太陽系外縁の開発に着手していた太陽系開発機構(SSDO)は、エネルギー問題の解決と開発のシンボルとして、2140年の実現へ向け「木星太陽化計画」(JS計画)を進めていた。

 その前線基地であるミネルヴァ基地に、宇宙飛行士ホジャ・キン大尉(ロン・アーウィン)と、宇宙言語学者ミリセント・ウィレム(レイチェル・ヒューゲット)が計画主任・本田英二(三浦友和)を訪ねて来た。

 英二は、恋人のマリア・ベースハート(ディアンヌ・ダンジェリー)とも再会を果たすが、彼女は過激な環境保護団体「ジュピター教団」の破壊工作グループのメンバーとなっていた。


 英二はミリセントに協力し、木星大気圏深部の探査艇で数万年前に太陽系を訪れた宇宙人の母船「ジュピター・ゴースト」の探査を木星の大赤班付近で行う。

 一方、キンと天文学者・井上竜太郎博士(平田昭彦)を乗せて彗星源探査に向かっていた宇宙船「スペース・アロー」が謎の遭難を遂げる。計画責任者のムハンマド・マンスール博士(岡田眞澄)による調査の末、原因はミディアム・ブラックホールとの接触によるものであり、しかも太陽に衝突するコースをとっていることが判明する。

 月の対策本部には、地球連邦大統領(森繁久彌)はじめ高官たちと、SSDO総裁エドワード・ウェッブ(ウィリアム・タピア)も集結した。


 恒星間宇宙船によるバーナード星への人類移住も提案されたが、それではほんの一握りの人間しか救えない。絶望の中、対策本部に来た英二が提案した。

「木星太陽化のプロセスを応用して急激な核融合反応を起こし、木星を爆発させてブラックホールに衝突させ、ブラックホールの軌道を変更させる」。

 太陽系を救う方法は、それしかない。英二に与えられた時間は2年だった。


 英二は少年科学者カルロス・アンヘレス(マーク・パンソナ)らと共に木星爆破計画を進めるが、アニタ・ジューン・ポープ(小野みゆき)らジュピター教団の破壊工作員は爆破阻止のために最終段階を迎えていたミネルヴァ基地に潜入する。

 その中にはマリアの姿もあったが、英二との決死的行動によって木星は爆破され、太陽系の危機は去った。


映画『さよならジュピター』(1984年3月17日封切)

東宝映画・株式会社イオ提携作品 製作協力:東宝映像株式会社

製作:田中友幸、小松左京 協力製作:田中文雄、藤原四郎

特技監督:川北紘一 監督:橋本幸治 総監督・原作・脚本:小松左京

音楽:羽田健太郎 チーフ助監督:三好邦夫 フォース助監督:手塚昌明 

宣伝プロデューサー:鹿野英男、島谷能成、富山省吾

主題歌「VOYAGER~日付のない墓標」松任谷由実

劇中歌「さよならジュピター」杉田二郎


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