第1話 日常~1~

「帰ろーよー」


「部活行こうぜ」


「今日塾だ!」


「マジ疲れたー死にそー」


 いろんな声が入り混じる教室。


 今日も平和ね。こういう日常が続けばいいのに……。

 

「おーい麗香!今日部活休みになったからどっか寄っていこうぜ」


「別に良いけれど……2人で行くの?」


「いや?じゅりと雪美も誘った」


「あっ、なら良かったわ」


「どういうことだ?俺は嫌だったのか?」


「何でもないわ。こっちの話よ」


 みたいな訳の分からない会話も私の日常の1つ。


 私には“いつメン”とか呼ばれる人達がありがたいことに存在している。


 私、鈴森麗香すずもりれいかそして今声を掛けてくれた男子。


 この人が冬月海人ふゆつきかいとでサッカー部に所属している。


 噂だと3Kが揃ってるとかなんとか。


 よく言われるのは『高身長・高学歴・高収入』とかのやつだけど彼の場合『高身長・高顔面偏差値・高偏差値』みたいなやつらしい。


 そのせいですごくモテる。


 知らないけど……変な所ではバカ。


 さっき名前が出てきたじゅりと雪美。


 じゅりは白咲しろさきじゅり。


 大体海人と反対だと思う。


 帰宅部に所属していてどちらかと言えば可愛い系男子で女子よりも女子って感じ。


 何故か男子にモテてる。


 たまによく分からないけど男子に告白されることがあるらしい。


 本人は満更でも無さそう。


 海人とは幼馴染らしい。


 そして最後に雪美。


 雪美は甘瀬雪美あませゆきみと言うわ。


 彼女はザ・色白美少女。


 美術部に所属していて2次元から出てきたかのように可愛い。


 よくある黒髪ストレートロングでぱっつん前髪の社長令嬢のお嬢様ね。


 華奢な体型でフワフワしてるから守りたくなるらしい。


 ……分かるわ。


 私含めの4人でいつメンみたいな感じ。


「ていうかさーどこ行くか」


「僕はパフェ食べに行きたいなぁ」


「私もパフェ食べたいな。れいちゃんもパフェ食べる方向で大丈夫?」


「……え?あっうん。大丈夫よ」


「まーた考えごとか?最近多くね?」


「そう……かしら?でも心配しないで。まぁただこの平和な日常がずっと続けばなぁとは思ってるけれど」


「それってさ例のアレ関わってね?」


「アレって僕たちの学校の『鏡』のやつだよね。でもただの噂で終わったよね?麗香は信じてるの?」


「んー何となく気がかりだし自分の学校の事だから解決出来たら良いなぁくらい」


「まぁ確かに気がかりっちゃ気がかりだけどよ気にしてばっかじゃ楽しくないぞ」


「そうね」


「れいちゃん、私も気にはしてるけど結局その後何も無かったからどうしようも無いよ」


「なんか暗い感じにさせちゃったわね。ごめんなさい」


「気にすんなよ。とりあえず気分転換にパフェでも食べてパァーとしようぜ」


「パフェでも食べてパァーって頭おかしいんじゃないのぉ」


「じゅり!お前が言うな!お前の方が頭おかしいからな」


「何でそう言う理論になるのか気になるなぁ」


「はいはい。パフェ食べに行こー」


「「……はーい」」

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