幼馴染みに振られて、それが学校中に広がりばかにされて、幼馴染みからはキモいと呼ばれたが努力して、見返そうとする物語

長濱こうき(元作家を目指す浪人生)

第1話

俺には美少女幼馴染みがいる。幼稚園から高校まで一緒だった。そしてその幼馴染みの梨沙を俺は好きだし、梨沙も俺のことを好きだと思うんだよね。それだけ距離感も近いし、他の男には見せない笑顔を見せてくれる。


高校受験の時だって、俺にどこを受験するか教えてくれた。その時の俺は偏差値が低かったから、猛勉強して同じ高校を受験して、ギリギリ受かった。梨沙と合格発表で高校に訪れたときに俺が合格してるのを見て驚いていたが。


そんなこんなあり、俺達は同じ高校にも通うようになって、今は高校2年生だ。なんとかギリギリ進級できたレベルだけど。そしてクラスもまた梨沙と一緒になり、俺は喜びに打ち震えた。


そして今は一緒に登校中である。周りの男からはなんであんな地味で太っているやつが美少女のとなりにいるんだよといった視線を受けている。


俺は周りに羨ましいだろみたいな雰囲気を出しながら、梨沙の隣を歩いている。でもそろそろ俺は梨沙と付き合いたい。そうすれば堂々とイチャイチャできるしね。だから俺は今日告白をする。


「ねぇー隆也って大学どこ受けるのかしら?」


「まだ考えていないよ。そんなことを考えられるほど余裕のある成績でもないしね」


まぁ梨沙と同じ大学を受験するつもりだけど、梨沙は頭がいいから、かなり難易度の高い大学を受けるだろうけど、俺も梨沙と同じ大学に行くためなら、いくらでも勉強できる。恋というのはなんでも可能にしてしまうんだ。


「それもそうよね。私は慶応を受けるわ」


慶応か、やはり難易度は高い。俺の今の成績じゃ日東駒専レベルだしな。かなり勉強しなきゃいけないだろうね。それでも慶応に受かる勉強をだけをすれば不可能じゃない。


「そうなんだ。俺もできるだけ難関大学行けるようにするよ」


「隆也には厳しいと思うけど。まぁ頑張ってちょうだい」


大学受験は難易度が高校受験とは違う。大学受験は中学受験をしたやつと戦わなきゃいけないし、高校受験の範囲よりもかなり広い。まぁ俺は地道に勉強してきたフランス語っていう裏技がある。文学部しか受けれないけどね。多分梨沙も文学部だから、問題はないけど。


そんなことを話していると、駅に着いたので、俺達は竜鉄に乗り、竜流高校に向かった。その間も同じ高校の奴らには見られていた。まぁ梨沙は学校内で有名人だからね。学校内では美少女トップ3に数えられている。芸能事務所のスカウトが文化祭に来るくらいのな。まぁるなから、聞いてスカウトしに来たらしいけど。梨沙は親が高校までは芸能界に行くことを許可しないと言われて、断ったらしいが。


学校に着くと、俺達はそれぞれの席に行く。すると、梨沙の席には男女問わず色んな人達が話しかけに行く。対して俺には誰も来ないが。いわゆるぼっちである。同年代の友達は梨沙以外いなしな。後輩でもるなくらいしかいないし、ほぼぼっちみたいなものだ。それでも俺には梨沙さえいればいいと思っている。


そしてホームルームが始まり、授業も終わって、昼休みになった。俺はこっそり手紙を書き、教室をでて、梨沙の下駄箱に入れた。俺は屋上に行き、ご飯を食べる。やっぱり日差しがでているところで、食べるのが一番だね。


食べ終わり部活の練習をしている野球部を眺めていたら、あっという間に昼休みが終わり、授業も終わり、放課後になった。俺は帰る支度を終えて、足早に竜鉄に乗って、家の近くの公園へ向かった。


公園に着くと、懐かしい気持ちになる。ここで梨沙と出会ったんだよね。そんな気持ちになっていると、梨沙がやってきた。


「話ってなにかしら?」


「俺と付き合ってください!」


すると沈黙が生まれる。なんで俺の手を取ってくれないんだ?いきなりだから、気持ちの整理がついていないのか?すると梨沙は口を開く。


「ごめんなさい。隆也のことは幼馴染みとしか見えないわ。それに私は頭がいい人が好きなの。それに隆也じゃ私と不釣り合いだわ。話がそれだけなら、私は帰るわね。さよなら」


そう言って、梨沙は去っていった。俺はしばらく呆然としていた。振られた?あんなに特別みたいな感じだったのに。


俺は振られたことを中々受け入れられなく、していたが、やっぱり頭が良くないが原因かと思うと、何も言えなくなった。


俺はいつの間にか家に帰っていた。そして特になにもすることなく、ベットに横になり、寝ていた。


俺は太陽の日差しで起きた。そしてロインを見て、明日から別々に登校しましょうといったロインを見て、改めて振られたことを実感した。これでぼっち確定か。


「泣きたくなるが、嘆いていてもどうしようないよね。これが現実なのだから」


俺は学校に行く準備を整えて、竜鉄に乗り学校に着き、教室に入ると、嘲笑をされていた。そこには勘違い男、薩摩隆也は四ツ橋梨沙に振られたってよと黒板に張ってあった。


これが学校中に知れ渡っている要因か。他の男が振られたら、話題にも上がらないのに、なんで俺だけ。


すると梨沙が馬鹿にするような声でしゃべっているのが聞こえた。


「あんなデブで頭が良くないの隆也のこと好きになるはずないわ。なんで告白しようと思ったんかしら?」


「そうだよねー。まぁ多分梨沙ちゃんの隣にいたのは自分くらいだから、勘違いをして告白したんだと思うよー」


「他の男が寄り付かないように、一緒にいただけなのに。まぁモテないなら、勘違いをしてしまうわよね。また新しい男避けを探さないといけないわね」


俺は所詮利用されていたから、一緒にいただけなのか。俺は悔しさと無念さに打ちひがれていた。













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