だって私は悪役令嬢ですもの
不運河漆黒
第1話 罪滅ぼし
「こんな薄汚れた服で、学校を歩かないでもらいます。」
このゲームの悪役令嬢であるハース・バストレアが、この乙女ゲームの主人公であるソフィア・ネアナに言い放った。
「でも私これしか持ってなくて」
ネアナが困った顔で言う。
それを聞いて、バストレアの取り巻きたちがクスクス笑う。
「あ~そうだったわね。私良いこと思いついちゃった。」
バストレアが何か悪いこと思いついた様に言う。
「ついて来て私が洗ってあげる。」
バストレアがネアナに言う。
バストレアが女性トイレに、ネアナを誘い込む。
「あのここってトイレですよね。」
ネアナが心配そうにに言う。
「そうよここで洗ってあげる。」
バストレアが、悪い顔で言う。
取り巻きたちがネアナをトイレに閉じ込る。
「どうして…開けてください」
ネアナが助けを呼ぶ声で言う。
だが、ネアナが入っているトイレに取り巻きたちが上から用意していた水を掛ける。
トイレの下の隙間から、水が漏れる。
それを見たバストレアと取り巻きが嘲笑う。
「大丈夫、これでクエストクリアできる。ごめん、ネアナ。」
バストレアが、ひっそりと思う。
遡ること二日前、私(星崎麗奈)は、日頃の日課のゲームをやっていた。
「はぁ~、またクリアしちゃった」
麗奈が、ゲームに飽きて言う。
突如、私宛にメールが来た。
「なんだろう」
麗奈が、疑問を思う。
メールを開くと、ブブノコと言うゲーム会社のテストプレイヤーにやってみないかと言う誘いだった。
(私がテストプレイヤー?)という疑問は持ちつつ、
(まぁ私、 登録者数4982人のゲーム実況配信やってるし)とピーアルするために声が掛かったのだろうと思い、承諾した。
ゲームは、神楽2と言うゲームだった。
「このゲームって!まさか!」
神楽ワールド2と聞いた時から、ふっと思い出した。
(私このゲームをしたことある)
私がなぜこのゲームをしてたのかと言ういうと、
これは2年前こと、私がいたい中2だった時に、
兄が、私に、「俺の友人が開発したゲームのテストプレイに協力して」と頼んできた。
兄はゲームが好きだったが、乙女ゲームだったので、私に協力を求めてきた。
私は、「仕方ないな〜」っと協力を承諾した。
そのゲームが神楽ワールドだった。
神楽ワールドは、主人公の少女は理不尽ないじめに遭うが、それに負けずと最強の聖騎士になっていく主人公を見ていた王子たちと恋愛に発展していく物語。
私は最初は兄とやっていたのだが、少しずつ私が主人公にだんだん感情移入してきて、
最後の方は私一人でやっていた。
もう少しでクリアになる時に、事件が起きる。
主人公が、悪役令嬢に刺されて命を落とすして、ゲームオーバーになる。
ゲームオーバーになった直後データが消えもうできなくなった。
この事件で私は主人公を殺してしまったことに罪悪感を持っていた。
(このゲーム2あったんだ)と思い早速やってみる。
ゲームを起動した時私は眠気に襲わせる。
目を覚ますと、見たことない部屋の天井があった。
「何ここ?」思い、すぐ近くにあった鏡を見る。
鏡に映ったのは、神楽ワールドに出てきた悪役令嬢(ハース・バストレア)だった。
「まさか…私、ハース・バストレアになってる!!」
私は驚きを隠せず、大きな声で言う。
「お嬢様どうなされましたか?」
と侍女たちが来る。
「 何にもないわ」
私は侍女たちに言う。
侍女たちが帰っていくのを見て、
私は現状を把握する。
「ゲームを起動して眠気に襲われて…それから…」
少しずつ記憶を遡る。
「これって!まさか!今流行りの転生やつ!!」
私の中で結論が出る。
(まさか私が転生するなんて)
と思ったら、ゲーム画面が出てきた。
そこには、クエストと書かれており、クエスト内容は、[水を掛けてソフィア・ネアナをいじめよ 5ポイント]と言うものだった。
これを見て、私は、(いじめなんかするわけないじゃない、だって私はソフィア・ネアナを救って友達になるんだから)と思いくクエストを無視しようとしたら、
クエストを良く見ると、[追伸 今貴方は悪役ポイントが30ポイント貯まっている、
クエスト失敗したらポイントは減って、このポイントが0になると貴方は死ぬ]と書かれており、
私は絶望した。
(ネアナをいじめると嫌だけど、背に腹は代えられない ネアナに申し訳ないけど…)
私はネアナをいじめる覚悟をした。
そして今に至る。
(これで5ポイント、ネアナには悪いけど私が生きるためなの)
バストレアが思う。
トイレの扉が開くと、そのには、水でビショビショなネアナではなく、
綺麗になったネアナがそこに立っていた。
私と取り巻きたちは驚いた。
(どうして…)
と私が思っていると、
取り巻きがある事に気づく、自分たちが水だと思っていたものは、
実は聖水に変わっていた事に。
聖水とは、清らかな水であり、乾きが早く、飲めば傷が治り、汚れた服も綺麗になるため、
今貴族間で流行っていたのだ。
「綺麗にしてくださってありがとうございます。」
っと綺麗になったネアナが言う。
「良かっわね…」
私は驚いていて、この言葉した出なかった。
ネアナがトイレから出て行くと、
取り巻きたちも、出ていてしまった、私一人だけ残された。
(確かに私は水を入れたバケツを用意したはずなのに)
と思い、辺りを見渡すと、
バケツに[HR 参上]バケツに彫られていた。
(HRって、まさか…)
だって私は悪役令嬢ですもの 不運河漆黒 @neoKK
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