紐をたどった先に
Wildvogel
第一話 不思議な青い紐
「紐……?」
どこまで伸びているのだろうかと興味本位で紐をたどっていく。弘人の足は進み、やがて住宅街を抜ける。
青い糸は途切れていなかった。
「どこまで続いてるんだろ……」
糸は弘人から見て右に這わされていた。
やさしい風が葉を撫でる音に誘われるように、弘人は再び紐をたどっていく。
太陽の日差しが増し、木々の影を濃くうつす。
影によって、青い紐に若干の暗さが混じる。
「何があるのかな……」
しばらくして、十字路が見えてきた。青い糸はまっすぐに伸びていた。
弘人は十字路の手前で一度足を止め、左右確認の後に道をまっすぐ進んでいった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます