ファサード・ラブ——彼女のファサードを食べるとき

ルイ・TK

ロイの苦悩

さーっと空っ風が吹いて、数少ない緑の葉を残した木々が揺れる。その音に気を取られたのか、窓際の机でひたすら書き物をしていたロイは、その顔を上げる。風はやみ、木々は落ち着きを取り戻した。代わりに、今度はロイの独白が、部屋を満たす。


――もうこの男子校に入ってから5年の月日が経つのか。思えば、僕の人生なんて、自分の良き理解心を求める旅だった。 ――もうこの男子校に入ってから5年の月日が経つのか。思えば、僕の人生なんて、自分の良き理解心を求める旅だった。一生の伴侶を見つけるまでの終わらない旅。その旅の出発地点は、はるか昔、小学校での頃だ。僕が通っていた小学校は、1学年合わせて40人くらいの小さい学校だった。でも、その中に僕を受け入れてくれる人がいた。同じ受験塾に通っていた、初恋相手だ。

僕たち中学受験組は、無情な競争社会に晒され、他の生徒たちよりも狭苦しい生活をしていたが、そんな日々に微かな希望を与えてくれたのが僕の初恋相手だった。その子は白くて優雅な花を思わせるような名前をした、芯の強い女の子だった。お互いに勉強には明け暮れる日々で、他の子たちのように遊びに行くことができなかったが、さりげない日々の会話から多くの力をもらっていた。しかし、日々を重ねているうちに小さな違和感が芽生え、それは次第に嫌悪感に代わっていった。そしてついにはそんな一輪の花のような彼女を突き放してしまった。付き合ってから1年がたとうとしていたころだ。


「ロイ君、私のことはまだ好きなの?」

「うん、僕が言うことを満たしてくれたらね。」


それらは僕の容姿について言及しない。周りの子とうまくやっていくだの、僕が彼女に対して感じるようになった違和感をまとめたいものだった。何だよ、条件付きの恋って。そんなの愛じゃない。そんな当たり前なことを、なぜ知らなかったんだろう。


本当に、ひどいことをした。

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