夢見る？昼寝

　=============　ノンフィクションです　=============

　私は、『動体視力』が良すぎた

　・・・で始まった話は、もう書いた。

　だが、動体視力』が良すぎた、最初の話は、小学校野球部の話。

　私は、あるマンガの影響で、良くなったのだと思っている。

　根拠はない。

　そのマンガでは、主人公が、線路の脇に佇み、近寄ってくる電車の車両ナンバーを読み取る訓練をする。電車に乗っている時は、すれ違いの電車のナンバーを読み取る。

　首を加速度的に動かして行くのだ。

　ビデオが普及して、わざと挿入カットしてしているアニメ等が流行ったことがある。

　所謂『サブリミナル』だ。私は何度か、友人だ持って来たビデオを観ていた時、「あ、何かあった！」と叫んだことがある。

　巻き戻すと、やはりあった。

　制作スタッフが『お遊び』で挿入したものだ。

　時は流れて、ワープロが普及し、パソコンが普及した。

　ブラインドタッチは、憧れてはいたが、出来なかった。

　だが、『見て見てタッチ』でも、早く打てればOKと考えた。

　プログラムは遅くても、『ドキュメント』と呼ばれる設計書やマニュアルを作る時は誰よりも早かった。

　ここからが本題。

　近年、眼科健診も恒例になったが、私の眼球は、かなり動いている。

　そのため、眼精疲労が激しい。

『視野狭窄』の検査でも、いつも怒られる。

　つい、見てしまうのだ。

　そんな私は、高齢の影響もあるだろうが、かすみ目も出るようになり、今現在は4種類の目薬を時間を決めて代わる代わるさしている。

　それだけ進む少し前、庭の木を伐採した時に、恐い夢を見た。

　塀の中に沢山の顔が埋まっており、何かしゃべっている。

　塀の悪霊か？木の妖精か？気のせいか？

　昼寝は、その時以来、あまり眠れていない。

　横にならないと体調が悪くなるから、昼寝時間はとってあるが。

　昼寝時間は、無職の特権なのに、昼寝出来ないとシンドイ。

　その分、夜眠れるかと言えば、そうでもない。

　午前5時とか午前5時半とか、アラームセットしたケータイより早く起きる。

　まあ、そのナイトメア？の日は、『切ってゴメンよ』と仏壇に向かって拝んだ。

　父の唯一の遺言の、『マキの木とモチノキは残して欲しい』を守ってはいるが、『塀際のモチノキ』は、塀の側に勝手に自生し、『本家』のモチノキから養分を吸い取り、2階に届く位成長してしまっていた。

　アレルギー性ぜんそくで寝たり起きたりが続き、庭のことは忘れていたのだ。

　剪定をしてから、電気ノコギリを久しぶりに使い、都合2回に分けて伐採した。

「ゴメンな」を呟きながら。

　来年は、どうなっているかな？

　悪夢は、それきりだったが、何時までも覚えている。

　庭の、もっと内側に生えてたら、剪定だけで済んだのだが。

　持ち主が、『枯れつつ』あるのだから、樹木が枯れても仕方がないのだが。

　やることは山積している。

　年賀葉書は購入したが、年内に印刷出来るかな？

　今は亡き母の声が、聞こえる。「順番、順番。」と、言っている。

　―完―