第4話 「ヒールの人のほうが優しいんだ」

 日本人で新潟県ご出身。

 恵まれた体格を活かしてバスケットボールをやっていたそうです。

 相撲部屋、元大横綱で理事長にもなった栃錦の春日野部屋へ入門したそうで、四股名も「越錦」という立派なものを頂いたとのことでした。


 ですが十両に上がれずにある時部屋を飛び出し、誘われるままにプロレス界に入ったとのことでした。


 プロレスではヒール、悪役レスラーとして活躍しましたね。

 アメリカでのほうが有名だったそうです。


 マディソンスクエアガーデンでも試合をしたそうです。

 すごいですね…


「ヒールの人のほうが優しいんだ」

 いろいろと裏切られたり騙され苦労したそうです。

 詳しくは書けませんし、3年前のお話ですのであまり覚えていなくて…


 でも

「ヒールの人のほうが優しいんだ」

 は覚えていました。


 あとウィキにもありますが、春日野理事長の奥様が亡くなられた時に久しぶりに部屋を訪れ

「あの時はすいませんでした」

 と謝ったそうです。


 理事長は

「そうか、今がんばってレスラーになっているんだからよかったよ。でも続けていたら幕内にも三役もなれたかもな…」

 と本当に言われたそうで、

「それは師匠の気遣いかもしれなかったけれど…」

 と話されていました。

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