第3話 「荒野の砂塵」

 さて…トークショーです。


 司会に芸人さんが来ていました。

 お話からかなりのプロレス好きとわかりました。


 上手ですね、お話をつなぐのが…


「さあみなさんお待ちかね、

 いよいよ『蒙古の怪人』

 キラー・カーンさんの登場、いや…

 入場です!」


 ノリのいい…あの…

「荒野の砂塵」

 が流れます。


 興味のある方はネットで聴いてみてください。

 今思えばいい曲でした。


 白い上下に赤いジャケットを羽織ったカーンさん…

 かなりのご年齢でしたがしっかりと歩いて舞台にあがりました。

 両手をあげてね。


 司会者と比べたら…

 大人と子供まではいきませんが、首ひとつでなく芸人さんの頭がカーンさんの肩にとどくかどうか…

 そんな感じでしたね。


 ショーはプロレス界の裏のお話と歌でした。

 ウィキにありますように、カーンさんかなり歌が上手でレコードも出しています。

 その宣伝もあったのですが演歌ですけれどかなり歌われましたね。


「もっとな…やばい話してくれりゃあよかったな…」

 とJさん後で言ってましたが…


 でもカーンさん、居酒屋も閉めている時期でなにか収入を…とのことだったのだと思います。Jさんやおやっさん達が企画したのでしょうね。


 その時期はアントニオ猪木さんが亡くなってそんなにたっていなかったころでしたので

「故人をとやかく言いたくないから…」

 とカーンさん言葉を濁してもいました。


 カーンさん、礼儀正しい優しい人だったんだな…というのが印象です。

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