自己紹介
はじめまして。秋定弦司(あきさだ・げんじ)と申します。
兵庫県明石市で暮らし、介護と安全に関わる現場で働きながら文章を書いています。安全靴を履き、反射ベストを着て、旗を持ち、確認と記録を繰り返す日々。その延長線上に、私の文章があります。
私にとって「現場」は職場である以前に、生き方の基礎です。
指差喚呼、無線での復唱、人の身体を預かる一瞬。そうした「わずかな判断」が、命の入口と出口になります。その積み重ねのなかで、言葉もまた慎重に扱うべき“工具”だと学びました。
私は派手な物語や、感動を演出する物語を書いていません。
現場で聞こえた声や、声にならなかった感情を、できる限り歪めずに書き留めたいと考えています。誰かの痛みを物語の装置に変えてしまうことには、強い抵抗があります。救えなくても、隣にいて耳を澄ます。その姿勢だけは崩したくありません。
私の文章は「労働」「倫理」「沈黙」を扱うことが多いと言われます。
大きな事件よりも、小さな判断の積み重ね。そのなかにある日常の重さを描くことが、私の書く理由です。そこに私は、物語以上に確かな「生存報告」を見ています。
書くことは、「生きています」と伝えるための、最も長い報告書です。
この立ち位置を守りながら、今日も確認と記録の言葉を並べています。
――秋定弦司
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