星魔法使いは旅にでる

電気屋さんの隅っこにある湯気

1話ー街に出てみようかな

 星が綺麗だ

 数百年を経て、僕はあの時よりずっと星が好きだ、キラキラ光っていて、僕に希望を与えてくれる存在

 杖を握り、今日もずっと星をみている

 星以上に綺麗なものはない、だけど、魔物達が星を見るのを邪魔をする。

「はぁ…ゆっくり星をみたいだけなのに」

 僕は溜め息をつき、いつも通りの日常を送る

 折角なら、また外に冒険に行こうかな、今と昔の街は結構違うのかな…

 待つだけじゃ街にはでれない、のかな…

 新しい世界、僕が知ってる数百年前とは違うっぽい、僕は水晶で僕が求めてる人を探していたから、今の街や世界をある程度知っている

 だけど、自分だけで街に行くのは怖いから、また誘ってくれる人を待ってた

 でも、やっぱ僕のとこに来てくれる人なんて珍しく、誰もこない

 だから僕は今、覚悟を決めた


「外に出よう、1人で…」

 僕は杖と着替えの服を持って、数百年ぶりに旅に出るのだ




 

 山を越え、海を渡り、草原を走り、洞窟を探索し、僕は今、どっかの国にきた!

「でっか…今ってこんな感じになってるの…」

 すごくでかい石の壁、でかい門、僕が元々いたのは、どこの国にも属さない泉の上だった、だからこういうのは見慣れない

 それに昔旅に出た時もここまでじゃなかったし…

 あいつにこれをみせたら、すげぇはしゃぎそうだな…

 僕は門にいる、鎧をガチガチにきた、門番らしき人に話しかける

「あ、あの…」

「なんだ」

「ここに入りたいんですけど…」

「身分証明ができるものを提示しろ」

「み、身分証明…?」

 なんかあるかな…僕、杖と服しか持ってないけど…ん?あれ、これ、あ!これでもしかして身分証明できるじゃないかな

「あ、これ、とか、で…」

「!?あ、あぁ、わかった」

 門番さんは門を開けて、僕を中にいれてくれる

 そう、僕が提示したのは、持っていることを忘れていた、数百年前の身分証明書

 すごい古びていた、えーと、これに生年月日が書かれてるな…

 僕、自分の年齢とか忘れてたからラッキー、えーと?魔暦672年9月13日生まれ…今が、魔暦1205年10月4日だから…533歳?やば…僕ってなんでこんなに生きれるようになったんだろ、まぁいいや

 

 ていうか、街すご!僕が昔見た時よりすごーい変わってるんだけど!

 色んなお店がある…武器屋さん、鍛治屋さんにご飯屋さん…ポーション屋さんも!

 ワクワクしてきた!家からでてきて良かった!

 でも僕、お金とかないしな~どうしたらいいんだろ

 

「あそこにあるのは…」

 冒険者ギルド?なんだあれ…初めてみた

 入ってみようかな…


 カランカランカラン、ドアを開け、僕は冒険者ギルドというのに入ってみた

 お酒を飲んでる人、看板をみている人、看板を渡している人…なんだここ

 い、一旦…店員さんっぽい人に話しかけるか

「あ、あの…すいません」

「はい、なんでしょうか」

「ここって、なんのお店ですかね?」

「知らずに入ったんですか!?」

「は、はい」

「えーと、ここはね…冒険者になりたい人が、色んな依頼をここで受けて、冒険者になれる場所なのよ」

 冒険者になる!?冒険者って勝手になれるもんじゃないの…?

「えーと、冒険者になりますか?」

「え、じゃあ…折角、なら」

「身分証明書の提示が必要となります、身分証明書は持ってますか?」

「は、はい、これ、ですよね」


「えっ!?」

「ど、どうしましたか、?」

「い、いや、なんでも…子供だと思ってた…」

「あ、はい…」

「えーと、このカードを持っていたら冒険者ということなので、失くさないようにしてくださいね」

「わかりました」

「それでですね」



 お姉さんの説明が長々と始まり、ようやく僕は受付から解放された

 今は、依頼をみてみてる、草刈りや薬草とり、魔物退治に護衛

 でも、ランクによってできる依頼が限られてくる、僕はまだ依頼もなにもしていなく、冒険者なりたてだからGランクらしい

 Gランクができる仕事は、草刈り、迷子探し、お店のバイト、などなど

「うーん」

 なにしよっかな、お金がまず欲しいから…草刈りが100マドル、迷子探しが500マドル、お店のバイトが2000マドル

 お金でみたらバイトが一番なんだけど、バイト募集は、結構条件が絞られてるんだよね

・料理ができるバイト募集中

 難易度:3

 条件:料理ができる、毎日来れる、怪我しても良い、話をちゃんと聞いてくれる、           問題を起こさない、バイト経験あり


 と、いう感じで、僕はバイト経験とかないからできないんだよね…

 仕方ないから、迷子探しするか

 僕は、迷子探し依頼の看板をとり、受付に行く

「これで」

「迷子探しですね、わかりました、いってらっしゃいませ~」

 僕は、依頼主がいる場所に向かうことにした




 1話終わりです

主人公情報

名前:ソラ・フーク

年齢:533歳

身長:164cm

見た目:白髪パッツン褐色肌、黄色い目

   白色の魔法使いの服(半袖半ズボン)   

   を着ている

好きなもの:星


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る