推しが静止した日

達見ゆう

第1話 カレンダーとタイムマシン

 私は今、推しの「Style‐3!」の2025年カレンダーを眺め、最新アルバムを聴きながらこれを書いている。


 スマホから聴こえるのは「タイムマシン」という曲。ポップな力強いバイオリンとコントラバス。この曲は過去に行って懐かしがったり、未来への憧れを詰めたようなワクワクする曲だ。他の曲も聴いていて癒されたり、感動して泣いてしまったり、何よりも楽しい気分となっていました。


 このカレンダーも今年で最後。公式ページには音源のみ。公式ページにもクリスマスのライブ以外は予定はありません。


 音は変わっていないけど、多分このバンドはこれからは新曲を書くことはないのだろうと思っています。あくまで憶測に過ぎませんが。


 そのバンドのお知らせを知り、出会ってから十年近く応援していたから、ぽっかりと心に穴が空いたような気分になってしまいました。今までライブは行けるだけ行って、グッズを買い、コロナ禍の時は投げ銭にクラファンと微力ながら応援してきました。この素敵な音楽をもっと知ってほしいから。


 皆に聴いて欲しい一心で、彼らをモデルにしてお話を一本書いてカクヨムにアップしたこともあるくらい(この時、バカ正直に公式に確認取って許諾いただきました。その節はありがとうございました)。


 ずっとこれからも変わらずに活動すると思っていました。いえ、厳密には今も彼らは活動しています。


 でも、私を含め、どんな方向でも人は少しずつ変わるものです。


 思い出語り含めて、つらつらと書いていきます。

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