3.ハミングバード
・名称
ハミングバード
・危険度
[normal]
・外見
それは掌に乗る程度の大きさの、白色の小さな鳥の姿をしている。普通の小鳥と違う部分は、頭の上に白く光るリング状の器官がある事である。
・能力と習性
ハミングバードは、1羽だけなら無害なただの小鳥である。しかし基本的に群生しており、多く集まった時にその有害性を発生させる。
ハミングバードはその見た目通りの可愛らしい鳴き声を発するが、一羽が鳴くと他の個体のリング状の器官が光を発する。そして、共鳴する様に他個体も鳴き始める。リングの光は瞬く間に強くなり、一際強い光を放つと周りに低い音を発生させる。この音は低すぎて耳で聞くのは困難だが、振動として感じることができる。
この振動は他の生き物の体を破壊する。まずは目が破裂し、続いて耳の鼓膜が破られる。何が起きたかも分からないまま脳が揺さぶられ、そのまま死に至る。
・対処法
1羽だけでも見かけたら直ちに逃げて距離を取る事。
ハミングバードのリング状の器官による破壊効果は光が届く範囲全てに及ぶ。これは群れが大きいほど広範囲になるが、届かない程遠くから魔法を放てば全滅させることができるし、矢に火をつけて火災を発生させても群れを追い払うことが可能である。
・所見
1羽だけなら本当に可愛い人懐っこい小鳥でしかないため、隠れて、あるいは知らずに飼っている人間がいる。
昔、別々の家で飼われていたたった3羽のハミングバードが鳴き声による共鳴を発生させ、小さな村を1夜で壊滅させた事案があった。
魔獣は魔獣なのだ。人間の手に収まるなどと考えるのは馬鹿げている。
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