2.リバーサイド

・名称

 リバーサイド


・危険度

 [tactical]


・外見

 川岸に生える無数の背が高い稲の様な見た目の雑草に擬態する魔獣。擬態を解くと、細長い胴体に細長い4対8本の脚が生えている、虫の様な姿をしている。

 大きさは胴体だけで人の子供程度の長さであり、どれだけ大きくなっても体は鉛筆程度の細さのままである。


・能力と習性

 強い繁殖力で川岸に増え続け、上流から下流にかけて下りながらその生息範囲を広げていく魔獣である。

 縄張り意識が強く、生息域の川岸に人間が入り込むと急に擬態を解いて、細長い脚を突き刺そうとその一帯にいる集団で襲ってくる。

 その細い体からは想像できない剛性と柔軟性を有しており、剣で攻撃を仕掛けてもまず斬ることができない。


・対処法

 一般の方々は、川岸に背が高い茶色い草があったら絶対に近づくな、と言う事である。とにかく縄張りに触れない事だ。

 炎系の魔法をぶつけて中身を燃やす事で無力化が可能。ただし、数が多く、生息域が広く、なおかつ見た目では本物の雑草なのか擬態した魔獣なのかわからないため、殲滅には根気と大量のマナ。そして、そこら一帯を焼き尽くす覚悟が必要になる。

 体が頑丈な上に細長いため、魔獣達はいとも簡単に鎧の隙間に入り込み、本体を攻撃してくる。そのため、決して接近戦を仕掛ける事はしてはいけない。

 必ず魔法使いで対処されたし。


・所見

 ただの虫と侮るなかれ。リバーサイドが川岸に増え続けた結果、かつて水上都市として栄えたマースラレアという都市は対応が遅れ、主要な物資の運搬手段として使っていた川を完全に占拠される形となり、そのまま滅びてしまった。今では廃墟のその都市は、リバーサイドの楽園となっているという。

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